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ナイチンゲール記章は決して欠席できないご事情が
「ただ、天皇ご一家が今回、早めに帰京されたのは、令和に入って初めての広島の原爆の日も無関係ではありませんが、実は東京プリンスホテルで8月7日に行われたフローレンス・ナイチンゲール記章授与式に、皇后陛下がベストなご体調で臨席されるためだったのです」(前出・宮内庁関係者)
フローレンス・ナイチンゲール記章は看護に功績のあった看護師らに2年に1度、赤十字国際委員会から授与されるもので、ナイチンゲールが亡くなった8月13日前後に授与式が行われている。日本赤十字社にとって最も重要な式典の1つで、日本赤十字社の名誉総裁を上皇后陛下から引き継いだばかりの皇后陛下にとって、間違っても体調不良によるご欠席など許されないものだった。
体調を整えるため、授与式の前々日に須崎御用邸から東京に戻られ、前日は赤坂御所で体を休めて体調を万全にしたというわけだ。