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テロ対策の面からも悠仁さまには政府専用機を。秋篠宮さまと別の飛行機で行くのは当然

2019/08/21

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会, 政治

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私的旅行とはいえ、皇位継承第1位と第2位のお立場

 ただ今回、秋篠宮さまは6月から7月にかけて行かれたポーランドとフィンランドの公式訪問に続いて民間機を使われたことで、宮内庁内部では一部で疑問視する声が出ているという。

「今回のブータンご訪問はあくまでも私的な旅行なので、通常は政府専用機が使用できるケースではありません。上皇后さまは皇后時代の2002年、国際児童図書評議会創立50周年記念大会に名誉総裁として出席されるためにお一方でスイスに渡航されましたが、その際は民間機でした。天皇陛下も皇太子時代の2015年、国連の水と衛生に関する諮問委員会の最終会合に名誉総裁として出席されるために米ニューヨークに渡航されましたが、これも民間機です。天皇と一緒に海外を訪問することが多い皇后も、皇太子も通常の外国訪問では政府専用機を使用するわけですが、お二方とも私的なものだったために遠慮されたかたちです。

 ただ、皇太子に準じるお立場の皇嗣殿下には政府専用機を使う資格がおありになるのに、ポーランドとフィンランドの公式訪問では使用されなかった。この判断は相手国に『軽く見られている』との誤解を与えかねないという声が庁内にはありました。今回も私的とはいえ、皇位継承順位第1位と第2位のお立場での外国訪問は、予算措置のために訪問の公的色彩を強めた上で、政府専用機にしてもよかったのでは、という意見が一部でくすぶっているのです」(前出・宮内庁関係者)

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ワンチュク国王夫妻と懇談するため国王執務室や行政機関が集まる建物を訪れられた秋篠宮ご夫妻と長男悠仁さま 8月19日 ブータン・ティンプー ©共同通信社

 政府専用機は白地に赤い日の丸という外観から、日本航空(JAL)の航空機と誤解している人もいるが、実際には航空自衛隊が運用している。