文春オンライン

「熱血硬派くにおくん」の影響も……80年代ファミコンへの“偏愛”から生まれた「海外インディーゲーム」の正体

2019/09/23
note

Nintendo Switchはインディーゲーム好きにとって最高のハード

 Nintendo Switchでは、今回紹介したような世界で話題になったインディーゲームが、PC版から少し遅れる形で質の高い日本語版となって続々とリリースされている。

 携帯モードにすれば場所を選ばずどこでもすぐにゲームにアクセスできる手軽さは、インディーゲームのボリューム感やレトロゲーム調のゲームデザインと、とても相性がいい。筆者も他ハードですでに持っているゲームをいくつもNintendo Switch版で買い直している。インディーゲーム好きにとって現在、最高のハードといえるだろう。

Nintendo Switch新型。8月30日からバッテリー持続時間が若干長くなった新モデルが登場。価格はそのまま、バッテリー駆動時間のみが1.4倍から1.8倍ほど延長した(任天堂HPより)

 しかし、いくつかの問題も抱えている。昨年、リリースされたダウンロード販売のみのゲームは485タイトル。今年もすでに300タイトル以上が発売されている。あきらかに供給過多といえる数だ。リリースの数が多すぎて誰もすべてのゲームをチェックできなくなっているのが現状だ。

ADVERTISEMENT

 この中にはNintendo Switchのみで発売されている評価が未知数のゲームも多く含まれているが、Nintendo Switch内のニンテンドーeショップではソフトによって紹介動画がないものも多く、販売ページがユーザーによる評価やレビューも掲載されない仕様のため、気になるゲームを見つけても、別のデバイスでタイトルをいちいち検索しなければそのゲームの詳しい情報や評価を知ることができない。ユーザーインターフェースのさらなる改善が今後の課題となりそうだ。

◆The friends of Ringo Ishikawa
©IP VADIM GILYAZETDINOV ©CIRCLE Entertainment

◆Cuphead
© 2019 StudioMDHR Entertainment Inc. All Rights Reserved. Cuphead™ および StudioMDHR™ はStudioMDHR Entertainment Inc. の世界各国における商標または登録商標です。

◆VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)
© SUKEBAN GAMES All Rights reserved. Published by Ysbryd Games, Active Gaming Media Inc.

「熱血硬派くにおくん」の影響も……80年代ファミコンへの“偏愛”から生まれた「海外インディーゲーム」の正体

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー