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 そう言われて、僕も確かに怪しいなと思って、インターネットで事故物件を検索できる「大島てる」というサイトで調べ直してみたんです。すると、「3年から5年前、7階ロフト部分で首吊り自殺」と出てきました。

 つまりこれ、どういうことかと言うと、3年から5年前、ロフトで首を吊って誰かが亡くなった事故物件に、次に住んだ女性もまた、ドアノブで首を吊って亡くなった、ということなんですね。この部屋では、続けて2人も亡くなっているんです。そこに3人目の住民としてやってきたのが、僕だったというわけです。結局、ロフトに泊まった後輩はその後1ヶ月間、ひどい頭痛に悩まされまして、頭痛薬がないとまともに生活できない身体になってしまいました。

部屋に残された孤独死の痕跡

 こうして事故物件に住んだり、新たな事故物件を探したりする中で特に印象深かったのが、孤独死が起きた部屋です。たとえば、知人が家賃が安くていいな、と思って内見しにいった部屋では、フローリングに変な染みができていました。ここも孤独死があった部屋なんですが、人が亡くなってしばらく経つと体液が染み込んで、床に人型の跡ができてしまうんですね。

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 また、70代男性が孤独死をした部屋の片付けに、娘さんの依頼で行ったこともありました。娘さんが14歳のときにその男性は離婚して、娘さんはお母さんと一緒に家を出ていき、お父さんはそこからずっと一人で生活をしてきた。そして孤独死をしたわけですが、唯一の親族がその娘さんだったことで、数十年ぶりにかつての家に帰って、片付けをすることになったんです。

70代男性が孤独死した部屋で片付け

 その男性は風呂場で亡くなっていたんですが、そこには髪の毛がドサッとひとかたまり残っていました。人間というのは、亡くなってしばらくすると、髪の毛が頭皮ごとずるっととれてしまうんです。もちろん、遺体は既に運ばれているんですが、髪の毛なんかはまだ残っていたんですね。