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《お笑い日本勢力マップ2019》“サンドウィッチマン全国完全制覇”を阻止した3組

「好きな芸人」「嫌いな芸人」ランキング2019 投票データを徹底解析

source : 週刊文春デジタル

genre : エンタメ, 芸能, テレビ・ラジオ

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 サンドウィッチマンの地元・宮城を抱える東北地区は、「好き」の投票の実に33.3%のサンドに集中し、もはや“組織票”の域。岡山県出身の新興勢力・千鳥が台頭し、4位に滑り込んだが、お膝元のサンドにあっさりはね除けられた格好だ。

 関東地区も首位はサンド。5位の有吉弘行(広島出身)は、なぜか栃木県2位、埼玉県2位と北関東で強い。

「MCとしてもしっかりしているけど、気の置けるメンバーと一緒に居る時ははしゃいで楽しそうにしている姿が素敵だと思う」(女・22・群馬)

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 このコメントに代表されるように、若い女性からの支持を取り付けた有吉。

 一方、東京都のみのランキングを見ると、浅草を拠点に活躍する漫才コンビ・ナイツが5位にランクイン。下町芸人の面目躍如となった。

 中部地区の首位もサンドだが、じつは北から距離が離れるにつれて、その人気に変化が見えてくる。細かく見ると、長野県では明石家さんまが単独1位、愛知県でもさんま、新潟県ではナイツが、サンドと同数で首位なのだ。

明石家さんま ©時事通信社

 そして、サンドウィッチマンの“天下統一”に待ったをかけたのは、近畿地区を抑えた明石家さんまだ。近畿ではサンドは2位。「大阪は吉本の大御所・明石家さんまの大票田なのでは」という予測もあったが、実際には、大阪府でのランキングは1位がサンド、2位がダウンタウン、3位が明石家さんまという結果だった。しかし、さんまは、地元・奈良をはじめ、京都府や兵庫県で1位を獲得し、「オール関西」のポイントを獲得して近畿トップに立った。

アンガールズから喜びの声が

 続いて、中国地区では地元広島の観光大使も務めた有吉弘行がトップに。4位は岡山出身の千鳥、5位は広島出身のアンガールズと、“地元の雄”が力を合わせて、サンド一強体制を切り崩した。ちなみに岡山県では千鳥人気が圧倒的かと思いきや、有吉が千鳥にダブルスコアをつけて県内首位に立った。

 中国地区5位で、地元・広島県では4位に輝いたアンガールズからは喜びのコメントが届いている。

アンガールズの田中卓志(左)と山根良顕

「広島でずーっと番組やってきたので嬉しい! 広島の人は広島出身の人を凄く応援してくれるので、ありがたい! 最近歯の矯正をして美意識を高めたので、その効果がでました。あと1年で矯正が完全に終わるので、もっとあがるかなぁ」(田中卓志)

「全体25位も大変嬉しいですが、地元で愛してもらって4位に入れた事がとても嬉しいです。広島大好きです!」(山根良顕)