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2019/10/31

 でも、この辺を読むと涙で前が見えないんですよね。悲しいなあ……。人の死は必然とはいえ、消えていく命の前に抗うことのできない運命を受け入れることができるとしたら、せめて「できることはすべてやった」という気持ちだけ…。沈むと分かっていても、浮いている藁をつかまなければ生きる努力を果たしたとは言えないという悲しさ。

『選べるなら、今、死にたい』~血液クレンジングが蘇らせること~
https://note.mu/mametaro63/n/n6400396ab90f

 この記事、是非読んで欲しいんですよ。衝撃で、言葉もありませんでした。

©iStock.com

 やっぱこう、身の回りにも若くしてスキルス胃がんで亡くなった友人たちがおり、えっ、3カ月前はあんなに元気だったのに、少し前に家族みんなで一緒にご飯たべたよね、楽しく人狼ゲームやったのに……という強烈な思い出と家族だけを遺して惜しまれて逝ったことを思い返して、胸が熱くなる想いです。悔しいし、悲しい。

「生きる」ってなんだろうか、と人生の深淵に思い至すたび、この手のニセ医学で健康に良いフリをしたり、何かを予防できた雰囲気にしてしまうというのは如何なものだろうかと思うのです。

広告塔として活用される芸能人・著名人

 他にも、銀座や丸の内で血液クレンジングを手掛けていた診療所は複数出てくるわけですが、共通しているのはエイベックスビルクリニック同様、芸能人や著名人を起用し、これらの効果の乏しいであろう治療を受けたり診療所に訪問した写真をInstagramなどに掲載して、広告塔として活用している点です。

 BuzzFeedがフルスイングで叩いて記事(芸能人が拡散する「血液クレンジング」に批判殺到 「ニセ医学」「誇大宣伝」指摘も)にしていたので見物に行きましたが、名物記者の神庭亮介さんが宝箱から引き上げた財物を見分するように、一人ひとり丁寧にステマに加担した有名人を羅列しておられました。

 サブタイトルにしっかり「秋元康、見城徹、市川海老蔵、元AKB48の高橋みなみ・高城亜樹、仲里依紗、高橋克典、田中律子、鈴木紗理奈、GENKING、DA PUMP ISSA、相川七瀬、城咲仁、はあちゅう」と記述し、検索エンジンに一字一句読み落としさせまいという鬼気迫る渾身の煽りには感銘を受けます。

はあちゅう編集長の美容医療系情報サイト

 記事中に出ていたのは「ロイ点滴クリニック」「グランプロクリニック銀座」「ゴリラクリニック」「赤坂AAクリニック」など。名指しされていた伊藤春香(はあちゅう)さんは、美容医療系情報サイトの編集長時代に40本以上の血液クレンジング関連の記事を書いていたということで話題にされていました。まさか、あのはあちゅうさんがステマまがいだなんて。ちょっと信じられません。

 さっそく、はあちゅうさんが以前在籍していた会社に連絡を取り、どう思っているのと訊いてみました。

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