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アルコール依存症の自覚がないまま、泥酔中に離婚した40歳男性が語る「人生の債務」

2019/11/09
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新しい彼女とデートの時に「お酒飲んでるよね」

 しかし、離婚から5年後、竹田さんが36歳の時に運命の人が現れる。飲み会で知り合ったデザイン事務所所属のデザイナー・佐智江さん(当時33歳)だ。

「音楽の趣味が合っていて、すぐ仲良くなりました。すると2回目のデートの時に言われたんです。お酒飲んでるよね、って。たしかにその日も朝から飲んでいました。僕は死ぬほど恥ずかしくてうろたえたんですが、すかさず彼女は言いました。『大丈夫、治せるよ。私も経験あるから』」

 

 なんと、佐智江さんも仕事のストレスからアルコール依存症になり、禁酒外来で克服した過去があるというのだ。その後、竹田さんは佐智江さんの献身的なサポートにより、数ヶ月かけて禁酒に成功する。

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「命の恩人です。彼女がいなかったら、今ごろ僕は廃人でした」

©︎iStock.com

 交際から1年半。竹田さん37歳、佐智江さん34歳でふたりは結婚する。最高のハッピーエンド……と思いきや、話はここで終わらない。