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藤沢駅前の再開発で50年続く「立ちそばの名店」はどうなる?――自家製コロッケそばの味を守れるか

2019/11/12
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カツが2枚 ボリューム満点の「豚カツそば」

「豚カツそば」(470円)、「コロッケそば」(390円)、「天ぷらそば」(390円)、「わかめそば」(340円)などが人気メニューだそうだ。「豚カツそば」は薄切りした豚ヒレ肉にパン粉をつけて揚げたカツがのったそばである。若者には人気がある。

 そして、なんといってもサイドメニューが豊富なのが「新月」のうれしいところだ。しかも、ミニとかチビとかの文字が躍る。

 カレーだけでも「カレーライス」(380円)、「ミニカレー丼」(220円)、「チビカレー丼」(110円)、「カレーそば」(440円)、「ミニカレーそば」(220円)とラインナップ。

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 他にも立ち食いそば屋ではおめにかかれない「なめたけごはん」(220円)、「ミニとろろ丼」(220円)、「ミニ煮込豚丼」(220円)、「玉子かけごはん」(170円)までそろっている。牛すじが手に入る時は「ミニ牛すじ丼」(220円)などの人気メニューも登場する。

「なめたけごはん」(220円)を追加注文してみたのだが、このなめたけも自家製だった。なめこやえのきだけに返しやみりんなどを合わせて炊いたもので、まさに街のそば屋さんの味である。

自家製のなめたけがのった「なめたけごはん」(220円)
「豚カツそば」(470円)は若者に人気。デフォルトはカツ2枚がのる

「ミニ煮込豚丼」(220円)は豚モツなどを炊いたもので、しょうがが十分に利いた甘辛い味がなかなかよい。

 そばうどんのメニューにもかけそばの「ミニ」(140円)、「冷しミニ」(150円)がある。お年寄りや子供などたくさん食べることができない人への配慮だ。ホスピタリティにあふれたサービスである。

しょうがが利いた「ミニ煮込豚丼」(220円)