うどんも自家製である。別の日に「もりうどん」(300円)や「冷やしミニうどん」(150円)を食べてみたが、このうどんはもちっとした弾力とコシがあり、加須うどんに近い食感である。女将さんに聞いてみると、やはりうどんは隠れ人気メニューになっているようだ。
地下通路リニューアルでも「営業は続けられる?」
ところで、「新月」に向かう地下通路だが、今また改修拡張などの話が持ち上がっている。藤沢駅地下通路リニューアル事業だ。事業の中心はさいか屋前からビックカメラのあたりの東西地下通路の拡充なのだが、それに合わせて「新月」のある南北地下通路も改修をするという。令和2(2020)年にリニューアル工事に着手し、令和3(2021)年度中の工事完成を目指すという。
その間、「新月」はいったいどうなるのだろうか。営業を続けることはできるのか。また移転なんてこともあるのだろうか。
女将さんに聞いてみると「本当ですか。初めて聞きました」とびっくりした様子。地下通路は人の重要な動線なので、工事中も通行はできるのではないかとのこと。それなら店の営業は続けることができる。藤沢市から詳しい情報の発表を待つことにしたい。
藤沢駅には立ち食いそば屋が多く、激戦地といわれている。そんな中、「新月」が決して恵まれた場所とは言えない場所で、50年、手作り自家製の味を守って営業を続けることができたことは、本当に素晴らしいキセキ的なことだと思う。
「新月」は老舗の立ち食いそば屋といってよいと思う。今は初代から数え4代目の息子さんが中心になって営業しているようなので、まだまだこの味が楽しめる。また来ようと思う。
写真=坂崎仁紀
INFORMATION
新月
住所 神奈川県藤沢市藤沢388
営業時間 平日 9:00~20:00
土日祝 10:00~16:00
定休日 なし(正月は休みますとのこと)