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2019/11/20

「名前だけで○○大学を目指すぞというような人は武蔵にはいないです」

 一方で、近年の開成の生徒たちは海外へ目を向ける傾向にもあるらしい。実際、2019年度の開成の大学合格実績に注目すると13名の海外大学合格者(進学者は5名)を輩出した。

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 では、武蔵はどうなのだろうか。

「大学受験に向けての指導は、個人面談を1~2回するくらいです。といってもぼくの場合、雑談レベルで終わりでした。そこでは大学受験のアドバイスはありません。誰もされていないと思いますよ。まあ、こちらから聞いたら返事をくれるのかもしれませんが」

 武蔵の卒業生はこの個人面談は5分足らずで終わったと白い歯を見せた。

 別の卒業生も武蔵の進路指導の「そっけなさ」を思い出す。

「進路面談では組主任(「担任」に近い位置づけの教員を指す)に呼ばれて、『お前、どこの大学に行きたいんだ?』と聞かれ、『東工大の5類で電気電子工学を学びたいです』と返事をしたら、『ふーん、そう』。それでおしまいでした(笑)」

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 この卒業生は在学中、武蔵生ならではの、「こだわり」を進路面に感じたという。

「名前だけで○○大学を目指すぞというような人は武蔵にはいないです。○○の研究に打ち込みたいから○○大学に進みたい。そんなふうに考える人が大半です。早稲田だったらどこでもいい、慶應だったらどこでもいい、などと考えた末に同一大学のいろいろな学部を横断的に受験するような人は武蔵にはあまりいないんじゃないかな。だからか、大学受験時には『俺はここしか行きたくない』と言って浪人覚悟で1校しか受けない人を何人も見ましたよ」

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 続きは『男子御三家』にて。受験期のお子さんを抱えている家庭だけでなく、OB、「教育とは何か?」を考えるすべての人にアピールする好著である。

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