ク・ハラさんの性的な動画を判事が……
ク・ハラもソルリも、悪意ある書き込みに悩まされてうつ病を患っていたといわれている。ふたりは親友でもあり、共に治療する仲間だったと報道された。ク・ハラは、昨年秋、元交際相手との間に起きたリベンジポルノ事件などで俎上に上がっていた。
「たとえ元気な人でもこれほどのことをされればうつ病にならない人などいないでしょう。それに、リベンジポルノというのは加害者から見た表現で、不法撮影流出物というべきです。
ク・ハラさんの場合、被害者であるにもかかわらず(誤った報道から)非難された一方、加害者である元交際相手は報道でも匿名扱い。裁判では、加害者は脅迫などの疑いについては軽い量刑しかつかず、本人の意思に反し、ク・ハラさんにまつわる性的な動画を撮影した行為については無罪となりました。
さらには、裁判を担当した男性判事が判決を下すのに不必要と思われる動画の提出を求め、それを視聴し、判決文にもク・ハラさんと元交際相手の間で起きたことの経緯を細かく記した。
たとえ、撮影に同意したとしても、それを流出させることは不法です。それがどれだけ深刻な問題なのか、(判事は)認識していない。問題意識がない。それが男性中心の文化だからです」
「雑巾みたいな女」と罵られたソルリ
ソルリは生前、フェミニズム的な発言でバッシングを受けていた。
「ソルリさんの場合、フェミニスト的な感性を持っており、その感性に基づき発信していましたが、人形のような存在でなくてはならない女性芸能人がモノを言うと、家父長的な社会では『生意気だ』などといわれ、否定されます。
女性芸能人は女神でなくてはならず、かつ、セクシャルな魅力もなければならない。期待される部分が矛盾した存在なのです。所属事務所も、特に女性芸能人に対しては“商品である”という意識が強く、女性芸能人が書き込みで炎上しても話題になったとしか考えません。論争をそのまま放置するのです。
ソルリさんが下着をつけない(ノーブラ)と発言をした時には、『雑巾みたいな女』と言われました。娼婦だと。女性芸能人に対しては、コメントが性的な攻撃であることが多い。