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ブルーインパルスの混雑にうんざり?「海外エアショー」という優しい世界のススメ

素晴らしすぎる立地でサンダーバーズを拝んできた

2019/12/08

genre : ライフ, , 国際

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 サンダーバーズは、フォーメーション課目の1~4番機、パワフルなソロ課目の5番機と6番機、といったように担当が分かれている。驚いたことに、攻めた演技をする6番機パイロットは女性だ。アメリカでは女性が戦闘機のパイロットを勤めることが少なくない。

6機編隊で優雅に舞うサンダーバーズ。

 展示飛行の前半は主に4機と2機に分かれた演技となるが、後半になると6機編隊が増え、青い空に6本の線を優雅に描くサンダーバーズにうっとりさせられる。しかしスモークを焚き続けるため徐々に視界が真っ白になり、演技中の機体が見えなくなる。サンダーバーズならではの面白い演出だ。

エンジンカット時に6機が一斉にスモークを焚くサンダーバーズ。

 展示飛行を終え地上に戻ってきた6機が派手にスモークを焚き、パイロット6名が敬礼したところでサンダーバーズのショーは幕を閉じる。一番右で敬礼しているのが6番機の女性パイロット、ミシェル・カラン少将。サンダーバーズの歴史上5人目の女性パイロットだ。

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ショーの最後に敬礼するサンダーバーズのパイロット6名。

サンダーバーズ以外の見どころも盛りだくさん

 ネリスエアショーの主役はサンダーバーズだが、他にも見逃せない展示飛行が山ほどある。朝から夕方までひたすら展示飛行が続くので、一部をかいつまんでご紹介しよう。

〈The Para-Commandosオープニングセレモニー〉
 大きな国旗とともに降下するパラシュートチームは日本の航空祭でも稀に見られる。着地後、隊員が来場客にリストバンドを手渡しするファンサービスもあり、サンダーバーズ同様広報の役割も担っている。