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ブルーインパルスの混雑にうんざり?「海外エアショー」という優しい世界のススメ

素晴らしすぎる立地でサンダーバーズを拝んできた

2019/12/08

genre : ライフ, , 国際

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ネリスエアショーの行き方

 ネリスエアショーは来場客がネリス空軍基地に直接行くことはできず、まずはラスベガス・モーター・スピード・ウェイでセキュリティチェックを受けた後に、シャトルバスで基地に入場する。航空祭当日は、ラスベガス・モーター・スピード・ウェイに7時半到着を目安にするといい。9時頃には会場周辺のフリーウェイが渋滞で進まずショー前半を見逃すことになるので、早く行くに越したことはない。交通手段はタクシー、現地ツアーバス、レンタカー、UberやLyftなどのライドシェア。参考までに私のタイムスケジュールを載せておく。

7:00 配車アプリLyftでホテル発(2名分片道$14、運賃は需要による変動制)
7:30ラスベガス・モーター・スピード・ウェイ着
8:00 セキュリティチェック開始
8:30 ネリス空軍基地まで無料シャトルバス運行開始~開場時間までバスにて待機
9:00 ネリス空軍基地開場
9:30 ネリスエアショー開始

ラスベガス・モーター・スピード・ウェイのセキュリティチェック。

 上掲写真はラスベガス・モーター・スピード・ウェイのセキュリティチェック開始前7時半の様子。バズーカ砲のような望遠レンズを持った航空ファンがせいぜい30~40人程度、残りはのんびりピクニックする子連れ家族といったところ。ネリス空軍基地内はもちろん、セキュリティチェック手前にもトイレットペーパー付属の仮設トイレが十分なほど用意されているので、万が一腹痛になっても安心。あぁ、昨日ラスベガス名物のビュッフェで恐れず生牡蠣を食べれば良かった。

セキュリティチェックからシャトルバス乗り場の間で、グッズ販売の若い軍人が笑顔で迎えてくれる。

 8時半に運行開始となるシャトルバスに乗り込み、9時にネリス空軍基地が開場すると基地内に入場できる。日本と違って場所取り合戦は発生しないので、シャトルバスから降りても誰も走らない。皆おしゃべりしながらのんびり歩いて適当な場所を探す。こんな菩薩のような気持ちで参加できる航空祭がはたして日本に現存するのだろうか?

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開場直後の静かで穏やかなネリス空軍基地の様子。

 ネリスエアショーでは必携となるグッズがある。日本におけるレジャーシート的な役割を果たす簡易椅子だ。これがあることで疲れを大幅に軽減でき、誰にも場所を取られずトイレも食事も行き放題。国や航空祭ごとに持ち込みルールや場所取りルールは違うので、その辺の事情は事前に調べておくといい。

開場から30分経っても最前列がスカスカ。場所取り合戦の日本では考えられないユルさだ。

 サンダーバーズのショーが始まる昼すぎになると来場客が増えるものの窮屈さは感じない。サンダーバーズの目の前は多少混雑しているが、最前列の来場客が「もっと前で見なよ!」と譲ってくれることも多々ある。殺伐とした日本の航空祭との違いに涙することだろう。