ごはんを食べるってことは面接のようなもの
斉藤 それでも誘う理由がわからない。
堀江 え、かわいいじゃん。
斉藤 かわいいってことにそんなに価値があるんですか?
堀江 ありますよ。
斉藤 そうなんだ……。
堀江 ありますよ。ベストなのは、すごくかわいくて、若くて、頭がよくて、機転も利いて、あんまりめんどくさいこと言わない、みたいな女の子。そういう見果てぬ夢をずっと追ってるんじゃないですか、男ってやつは。バカでかわいくてノリがいい子はいっぱいいますからね。
斉藤 でもそういう子を彼女にしたいっていうわけじゃなくて、楽しくごはんを食べるために誘うってことですか?
堀江 いや、楽しくごはんを食べた後に、二次会、三次会にちゃんと頑張って行って、その後ホテルか自宅で朝までというのを基本、常に狙ってますよ。でももちろん食事に行って、「ああ、この女はめんどくさそうだな」と思ったら二度と声を掛けないですけど。そもそも一緒にごはん食べに行かないとキャラクターがわかんないじゃないですか。ごはんを食べてる時が一番、人間性がわかるんですよ。
斉藤 そうなんだ~。
堀江 そりゃわかりますよ。斉藤さんはこれだけ喋ってても絶対隙なんか見せないじゃないですか。本性がわかんない。でもごはんを一緒に行って、お酒をある程度飲むとそれなりにわかるから。その後二次会に行くともっとわかる。そしたらこの子とこれ以上仲良くなるかならないか、この先に進むか進まないかを考えて、こいつはないなとか、こいつは若くて可愛くてバカだけど場を盛り上げるのうまいから飲み会には呼ぼうかとか、暇な時に誘ってみるかと判断するんです。女の子とたくさんごはんに行ってると、さっき言ったようなすごい頭がよくて話もそこそこできて一緒にいて楽しい、みたいな子とたまに出会えるんですよ。
斉藤 そういう人とはお付き合いしてみようかなと思ったり……。
堀江 する。
斉藤 なるほど。やっぱり彼女探しから始まるんですね……。
堀江 面接みたいなもんですよ。
斉藤 この女の子は俺の会社のどこの部署に配属するか、みたいな(笑)。
堀江 そうそう。いいこと言うねえ。秘書にしようかなとか営業かなとかバックオフィスだなとか、そもそも採用しないとか。
斉藤 なるほどね! すごいモヤモヤしていたいろんな霧が晴れました。
堀江 それは女性の方も同じだと思うんですよ。ごはんを一緒に食べに行くと、こいつ口が臭いとか金払いが悪いとか話がおもしろくないとか、そういうことがだいたいわかるじゃん。そういうので判断して、こいつは彼氏としてはないなとか、口臭いけど金払いはいいから奢らせ要員にしとこうとか思うわけでしょ?
斉藤 じゃあ、男性も女性もお互い様ということですか?
堀江 そう。お互いにごはんを食べるってことは面接のようなものだからなるべくたくさんの男性と一緒にごはんを食べに行った方がいいんです。そもそも予約の取れない店に女性と行く男ってのは気前はいいと思いますけどね。