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――みんな反抗期はなかったんですか?

真威人くん 僕はなかったですね。

舞衣ちゃん あーちゃん(天音ちゃん)は反抗期真っ最中だよね。ピリピリしてて、冗談を真に受けて怒るんです(笑)。

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天音ちゃん ひどーい(笑)。そんなことないですよ!

身振り手振りを交えて話してくれた舞衣ちゃん ©橋本篤/文藝春秋

兄妹がお父さんに隠してきた秘密とは……?

――お父さんに秘密にしていることはないんですか?

真威人くん ……。どう?

天音ちゃん ……。

舞衣ちゃん ……。あるんですけど、お兄ちゃんお姉ちゃんにもまだ言ってないんです。

――どんなことですか?

舞衣ちゃん あの、スライムってあるじゃないですか。スライムの材料にね、シェービングフォームを入れるとフワフワになるんです。だから洗面台にあったパパのシェービングフォームをちょっとだけ使おうとして振ったら、ドバッてたくさん出て残りがほんの少しになっちゃって。ヤバイ!と思ってこっそり戻しました(笑)。でもスライムはすごくフワフワになりました!

真威人くん 僕は、お父さんの出張中にお小遣いをつかってゲームとワイヤレスイヤホンを買ったことがあるんです。ワイヤレスイヤホンは脳に直接ダメージを与える可能性もあるからと言って禁止されていたんですけど。それで遊んでいたら、いきなりお父さんが帰ってきてしまって、バレました。天音ちゃんも隠しごとあるでしょ(笑)。

目線の先には真威人くんを笑わそうとする天音ちゃんと舞衣ちゃんがいる ©橋本篤/文藝春秋

天音ちゃん えー!? うーん、少し前、パパに女の子の友達と遊んでくると言って出かけたのですが、女の子たちの中に男の子がいたことがあって。パパからは男の子の友達と一緒に遊ぶのはダメって言われているので、言えませんでした(笑)。

「私、この家に生まれてきてよかったのかな」

――お父さんとして俳優として、藤岡弘、さんは3人から見るとどんな人ですか。

天音ちゃん 藤岡弘、が私のパパでよかったなと最近すごく思うようになりました。昔はパパと一緒に歩くこともできなかったし、学校行事にも来てくれなくて、寂しく感じる時もありました。でも、大きくなってくるとパパのスゴさがわかるようになってきて、それからは誇りに思うようになりました。

舞衣ちゃん 私は、パパが有名な人だってわかったとき、自分に自信がなくて、この家の子供に生まれてきてよかったのかなって思ったことがあります。でもそれをパパに話したら「逆に違う人が生まれてきたら、俺はこんなに君たちみたいに真っすぐ育てられていないと思う」って言ってくれました。

「襟が曲がっているよ」と撮影前にはお互いをチェック ©橋本篤/文藝春秋

真威人くん 2人はそう思ってたんだ……。僕は小さい頃、芸能の仕事がスゴイことだと思っていなかったので、そんなことを考えたことなかったな。でも最近、撮影現場に連れて行ってもらったら、スタッフさんや共演者の方からお父さんがすごく尊敬されていたんですね。その姿を見て、藤岡弘、ってスゴイ人なんだと思いました。それからお父さんの作品を見るようになりました。