悪いことをしたという意識がない口ぶり
Q「少女は父親が殺されたと話しているが」
A「この事件は全体として少女の虚言癖に踊らされている。父親殺しについてもふたりは全面的に否認している。父親の所在はわからないという」
Q「なぜ虚言癖だといえるのか?」
A「傷害を受けていないのに、受けたと言っている。監禁もそうだ」
Q「ふたりの仕事については?」
A「職業を尋ねたら、『カネのない人に仕事をあっせんする就職あっせんコンサルタント』と答えた。こちらから『夜逃げ屋か?』と問うと『そう』ということだった」
ここで複数の記者から、職業についてさらに詳しい内容を聞こうとする質問が相次ぐ。
A「あまり具体的には聞いていない。接見の時間がなくなった。具体的ではなく、感覚的に夜逃げ屋と受け取った。ただ、こちらはみなさんとは(職業についての)関心のありようが違うから」
Q「ふたりは悪いことをしたという意識がないという口ぶりか?」
A「うん、うん」
Q「複数のマンションの賃貸の経緯は?」
A「聞いていない」
Q「ふたりの関係は?」
A「内縁関係というところだろう」
「今後も完黙でいくようだ」
Q「少女には自傷癖があるというが、保護されたあとの少女の手足はどうなっている?」
A「爪は自分で噛んでガタガタの状態ではないか。保護後も自傷行為があるのではないか。(一部報道にあった)『スタンガンで脅された』というのも荒唐無稽。そういう事実はない。警察の強制捜査は少女の供述を鵜呑みにした勇み足だ」
Q「ふたりの様子に変化は?」
A「とくに変化はない。元気そうだ」
Q「完黙(完全黙秘)は続けるつもりか?」
A「今後も完黙でいくようだ」
Q「理由は?」
A「彼らの方針でしょう」
Q「男女とも一貫して?」
A「そうですね」
Q「なぜ完黙なのか?」
A「いまどき珍しい。そんなにはないよね。しかし黙秘すると言われれば、弁護士としてそれをダメだというわけにはいかない」