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2020/02/07

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会

 しかし、この通達を受けたある山口組幹部は独自の見解を披露する。

「通達の中で『返しをしない』というのは、中途半端な返しはしないと解釈した。例えば、相手の事務所に火炎瓶を投げるとか、ダンプで突入するとか。こうしたつまらない返しはしない。自分の解釈は、やるなら相手の『体に入れること』をやる。入れるとは銃弾を相手の体に命中させることだ」

 神戸山口組側に対して何かしらの事件を引き起こした際には、「若頭宅の事件の返しだとの大義名分が立つ」とも正当性を主張する。警察の締め付けなどがあろうとも、対立抗争はまだまだ収束させるつもりはないようだ。

発砲された高山若頭の自宅 ©共同通信社

警察の大がかりな捜査に繋がるか

 三重県警に逮捕された谷口は動機について「恨み」と供述しているが、具体的な内容については不明なままだ。

 警察当局は谷口について、現行犯逮捕となった銃刀法違反の所持容疑だけでなく、発射容疑でも当然立件する方針だ。取り調べの過程で、神戸山口組側の関与が判明すれば、新局面へと展開する。

「高山宅銃撃事件」をきっかけに大掛かりな捜査へと戦線が拡大するかは不明だが、「警察VS. 山口組・神戸山口組」の新たな局地戦は始まった。

(敬称略)

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