●素人でも手に取りやすい専門分野の入門書
アプローチのしやすさに工夫が見られた本がランクイン。
ドンキとビックカメラで展開し、6万1000部売れたワイン入門書の販売戦略
『図解 ワイン一年生』(小久保 尊 著 山田コロ[イラスト] )
手間もお金もかけない「ひとり飯」レシピ本が10万部を超えた理由
『世界一美味しい煮卵の作り方 』(はらぺこグリズリー著)
難しい英文も“3語”で表現すれば簡単に 21万部売れた英語本のシンプルな方法論
『会話もメールも 英語は3語で伝わります』(中山裕木子 著)
「解剖生理学」に悩む看護学生から広がり7万8000部。熱血先生による超入門書
『のほほん解剖生理学』(玉先生 著 大和田 潔 監修)
運動が苦手な人のための“最低限”のヨガ本 ずぼらなアラサーからシニアに広がり20万部
『自律神経どこでもリセット! ずぼらヨガ』(崎田ミナ 著 福永伴子 監修)
●発達障害と心の領域
その周辺の症状に多くの方が関心を寄せました。ハリネズミにも注目。
「逃げ恥」みくりさんのおかげ!? “自己肯定感”がウケて10万部のメンタルヘルス本
『NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法』(ガイ・ウィンチ 著)
ネガティブすぎるハリネズミの姿が共感を呼んで9万5000部。本屋大賞受賞の海外小説
『ハリネズミの願い』(トーン・テレヘン 著)
自分はもしかして発達障害? 漠然とした不安に応えて10万部の最新解説書
『発達障害』(岩波 明 著)
●刺激的なタイトルが目を引く
切実な主人公の告白に各方面より共感を呼んだ話題書。
『夫のちんぽが入らない』(こだま 著)
●怪談はじつは隠れたベストセラー
と、気付かせる1冊です。
「ヤマケイの“黒本”」を知っていますか? 怪談ブームに乗って9万1000部
『山怪』(田中康弘 著)
●クローズアップ現代といえば、国谷裕子さん
番組は変わりましたが、ジャーナリストの矜持というものを、本書から学ぶことができそうです。
「クロ現」と共に歩んだ40代から支持を集め8万部。国谷裕子さん初の著書
『キャスターという仕事』(国谷 裕子著)
◆◆◆
いかがでしたか? この半年を振り返ると、間口が広くて親しみやすく、奇を衒うことのない良質の好奇心を刺激してくれる本が揃いました。
後半の「ベストセラー解剖」も、よろしくお願いします。