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突然ですが、夏休みだし、漬物つくってみませんか

2017/08/11

genre : ライフ, グルメ

note

 おっと、うっかり乳酸菌ばかりを持ち上げてしまいましたが、ワタクシ麹料理研究家なので麹料理もご紹介しないと…という事で、塩麹を使ったオススメの、おつまみにもなる漬物も3種類ご紹介いたします。

夏らしい漬物つまみ…ああビール飲みたい…。

 まずはトマト。よく熟したトマトを塩麹に漬けておくと、ほどよく水分がぬけて味がぎゅっと凝縮します。旨味のある塩味とトマトはよく合うので、お酒で喉が渇いた時にもいいですよ。

どこのお家にもあるある、の材料。うずら卵は早く茹るのがいい。

 もう1種類はアボカド。半分に切って種をとって皮をむいたものを、トマトと同じ要領で塩麹漬けにします。変色するのが嫌な方はレモンをきゅっと搾って漬けてください。食べる直前に切ると、中はキレイな黄緑色です。あればもみ海苔を散らしてもおいしいですよ~。

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 最後のオススメは半熟うずらの卵。一口で食べられるし、噛んだときに黄身がトロリと出てくるのが最高です♪ 塩麹だけでも良いのですが、私は少しみりんを足して甘味を付けるのが好きです。

 夏の暑い日にシャワーを浴びて、冷蔵庫からこの3種類を出して器に盛ってオリーブオイルをたらりとかけ、キンキンに冷えたビールをプシューッと開けた時の幸せたるや! 皆様も夏の漬物を作ってみてはいかがでしょうか?
 

トマト 2~3個/塩麹 大さじ2
トマトはヘタを切り落として一口大に切る。

アボカド 1個/塩麹 大さじ1弱
アボカド(※1)は半分~4等分に切り、種を取って皮をむく。

うずらの卵 10個/塩麹 小さじ2
うずらの卵は半熟に茹でる(※2)。
好みでみりん少々入れる。

(以上の材料をすべて)塩麹をまぶしてポリ袋などに入れ、冷蔵庫で漬ける。

※1 アボカドは空気に触れると変色するので、レモンを少し搾るとよいです。早めに食べ切るのがおススメ。
※2 うずらの卵は水で濡らし、沸騰したお湯に入れ2分~2分半茹でてザルにあけて水気をきる。すぐ鍋に戻して蓋をして軽くゆすって殻にヒビを入れたあと冷水にあけ、冷めたら殻をむく。

丸い食材3兄弟(姉妹?)と命名したい。

写真 イラスト おのみさ

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おのみさ

麹料理研究家/イラストレーター

味噌づくりをきっかけに麹のおもしろさに目覚め、好きが高じて2010年に『からだに「いいこと」たくさん麹のレシピ(池田書店)』を出版。その後に起こった塩麹ブームに便乗し、さらに4冊の麹関係の本を出版。現在は麹酒場(麹料理を食べながら酒を飲む)のイベントをやったり、麹関係のイラストやコラムを書いたりしています。明るいうちからお酒を飲むのが趣味。

突然ですが、夏休みだし、漬物つくってみませんか

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