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2020/02/21

世論調査で「総選挙は与党圧勝」が崩れ始めた

 昨年までは、「4月の総選挙では与党圧勝」という見方が大勢だった。これは与党にどれだけ悪材料が出ようとも、野党があまりにも弱いためだったが、年明けからその構図に動きが出始めた。

 2月14日に世論調査会社「韓国ギャラップ」が発表した調査結果には韓国メディアもざわめいた。「現政府を支援するために与党候補が多数当選しなければいけない」(43%)を「現政府を牽制するために野党候補が多数当選すべき」(45%)がわずかだが上回ったためで、これは1月の調査(49%vs37%)から大きく変動している。

元大統領府民情首席秘書官の曺国氏 ©AFLO

 中道系の政治評論家は言う。

「4月の総選挙の勝敗は全国民に30%ほどいる中道・無党派層をどの程度取り込めるかにかかっています。昨年の曺国騒動で進歩派内に亀裂は生まれましたが、それでも、与党の支持率には大きな変化はなかった。

 それが、蔚山市長選挙への青瓦台介入疑惑が浮上し、形勢が傾き始めると、まるで捜査を困難にするかのような青瓦台による検察庁の大幅な人事異動や、法相と検察総長の間の対立、さらには、与党を批判する新聞コラムを執筆した大学教授を、選挙法違反だとして与党が告発するなど、与党のなりふり構わぬぶりが続いて中道層が嫌悪感を覚え始めた。こうした変化が少しずつ明らかになっており、与党議員は危機感を覚え始めている」

「民主党だけのぞいて投票しよう」コラム騒動

 この他にも与党には悪材料が続いている。2017年5月の大統領選挙で文大統領を有利にするためにネット上で世論を操作したといわれる「ドゥルキング事件」では2月13日、犯人の実刑(懲役3年)が確定した。この事件では文大統領の側近といわれた金慶洙現慶尚南道知事も起訴され、現在二審が係争中だ。また、積弊清算の一環で逮捕されていた朴槿恵前大統領時代の判事たちの無罪が裁判で次々と確定するなど、積弊清算自体に疑惑の目も向けられ始めている。

文在寅・韓国大統領 ©AFLO

 そして、新聞コラムを巡る騒動に至っては、進歩派内でもあきれた声が。コラムは高麗大学研究教授が書いた「民主党だけのぞいて」(京郷新聞1月28日)で、検察人事などを巡り、現政権を「キャンドル(デモ)政権を自認しながらも国民の熱望より政権の利害に没頭している」などと批判し、「(共に)民主党だけのぞいて投票しよう」と訴えたもの。

 コラムを問題視し、告発を求めたのは与党の岩盤支持層の中でも曺国前法相支持派で、与党内部では親曺派と非曺派間でも葛藤が起きている。コラム騒動を巡っては、結局、李洛淵前総理が2月17日、謝罪した。