学校が休校になってしまったので、拙宅山本家の小学生・長男次男もヒマになり、三男と長女も一緒に実家に帰って、お昼ぐらいから公園で遊ばせていたんですよね。

 地元のあまり見知らぬ子たちも一緒になって、かけっこ、鬼ごっこをしていて「やっぱり子どもたちはお日様の下で身体を動かすのがいいな」と思っていたんです。そろそろ春になりそうな暖かな日和に、汗だくになって騒いでいるたくさんの子どもたちを見て、素直にかわいいなと感じます。

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「子どもを外に出すもんじゃない」と詰め寄る爺さん

 そしたら、実家近所のおじいさん数人がやってきて「コロナウイルスが大変なときに、子どもを公園で遊ばせるんじゃない」って近くにいたお母さん方に文句をつけ始めたんですよ。おじいさんとはいえ、スウェットの上下を普段着として華麗に着こなし、充分に健康そうです。

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「こんなときに子どもを外に出すもんじゃない」と、困惑顔のお母さん方に鋭い大きな声で文句を言っています。不穏な事態を察知し、遊ぶのをやめた子どもたちも心配そうに詰め寄られているお母さんを見ています。

 何言ってんの、このジジイ。すみやかに滅亡して欲しいんですよね。恥ずかしげもなくハゲ散らかしやがって。これは私の出番ですね、間違いなく。まだ0歳の長女を抱っこしながら大股でお母さん方の横に回り「何か問題ございましたか?」と半オクターブぐらい下げた大きい声で参戦申し込みをするのであります。

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しまいには「年上の言うことは聞くものだ」

 こういうジジイが汚いのは、私のような身体のデカいおっさんに対してではなくて、反論反撃してこなさそうな女性のほうに文句を言うことなんですよ。絶対に、相手を見て論難する相手を選んでいる。許せませんね。

「コロナウイルスが大変だから」おじいさんたちはそう言います。私が「え、大変だから何なんですか」「密閉された屋内のほうが危ないですよ」と丁寧に反論をすると、先方も「君、声が大きいんじゃないか」などと声を荒げて言い、しまいには「年上の言うことは聞くものだ」などとおっしゃってこられました。

 これには世界的に大変穏やかな人柄で知られる私もブチ切れるんですよね。

「馬鹿野郎。この年金暮らしのごく潰しめ。公園は子どもが遊ぶためにあるものだ。ジジイはいますぐ無言の帰宅しろ」