フリーランスの辛さに、日本人も韓国人もない
で、みんな困っているのでそのことを個人的にnoteで記事書いたら、韓国の事業者から「書くな。名誉毀損だ。ソウルで訴えてやる」と連絡が届くんです。どうでもいいんだよ。どうせソウル行かないし。訴訟するカネとヒマがあるなら、韓国人クリエイターたちに給料払ってやれよ。
韓国との貿易(コンテンツ系)で何が起きているのかと、日本企業の課題をありのままに語る|山本一郎(やまもといちろう)
https://note.com/kirik/n/nbe4ace9c0530
やっぱりプロジェクトを見ている身としては、そこで頑張っているフリーランスのクリエイターに対して、プロジェクトが崩壊するまでに1か月でも多く報酬を出してあげたいからです。プロジェクトが崩壊するのはヤバいけど、そこで頑張ってきたフリーの人たちを切るのは辛い。大手企業に属しているわけではない、フリーランスがこういう危機的局面で真っ先に切られて辛い思いをするのは日本人も韓国人もないんですよね。
仕事が回らなければ、死ぬんだよ。働いてナンボ、腕を頼りに生きている人が、仕事がいきなりなくなって家族を養えない、路頭に迷うというのは、仕事をお願いしている側からしても悲しい気分になる。腕を見込んでお願いしているフリーランスの人たちが、乗った船ごと沈んでいくさまは涙なしには見られない。コロナウイルスは、これらのフリーランスや派遣社員の皆さんに実に影響が大きいんです。
プロジェクトがクローズすれば「来月にはクビ」
投資家からおカネを集めている場合、当然投資家は「事業化のめどが立たないなら、早めにプロジェクトはクローズして、損害が拡大する前に資金を返して欲しい」と言います。ここでいう損害とは先行してかかる制作費のことですが、その制作費はフリーランスにお支払いする報酬、おカネなわけですよ。そして、契約書には概ね「致し方ない理由で製作委員会が解散する場合は、1か月前に通達して本契約を解除することができる」と書かれています。来月には、みんなクビになる。いま進めている制作は、すいません止めてください、となる。
投資家も事業会社も、みんなブレーキ踏みますよね、こういう状況になると。切れるものは全部切れという話になる。そういう契約なんだから、早く切って損害を押さえてくれ、と。で、切られるのはプロジェクトで非正規雇用の派遣さんだったり、アルバイトだったり、外国人クリエイターさんだったりする。