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「今回ちょっと、力が入っているんじゃないですか」三谷幸喜と香取慎吾が語った「喜劇」の舞台裏

『誰かが、見ている』撮影現場レポート

「僕がお願いしたことには、(香取さんは)まず『それはできない』とか『無理』とかおっしゃらない人なので、すべてやってくれる。あんまりご自分からこうしたいとか、ゼロなんですよ」(三谷)

「ゼロですけど、言われたことは100で返す(笑)」(香取)

 2019年12月、東京・成城「東宝スタジオ」内の第8ステージでは、連日、あるシットコムの撮影が行われていた。第8ステージといえば、古くは黒澤明が『蜘蛛巣城』や『どん底』のためにセットを組んだことで知られる大型スタジオ。クリスマスの数日前、現場取材のため訪れると、実際の家のように精緻につくられたセットで、入念なリハーサルが繰り返されていた。スーツ姿で指示を出すのは、脚本・監督を担当する三谷幸喜(58)。ソファには、黄色いつなぎを着ておかっぱ頭の“ゆるキャラ然”とした香取慎吾(43)が腰かけている。

 

ヘアメイク中、一心不乱に読んでいた新作の台本

 遡ること数週間前、『週刊文春WOMAN』 創刊1周年号の取材の際、香取は台本を手に持って現れ、ヘアメイク中、一心不乱にページをめくっていた。思わず「撮影が近いんですか?」と尋ねると、「三谷さんのドラマが」と嬉しそうに答えていたのだった。

 3月24日、配信決定が発表されたAmazon Original ドラマシリーズ『誰かが、見ている』は、長年タッグを組んできた三谷と香取による最新作。今秋、Amazon Prime Videoにて、Amazonの日本オリジナルドラマシリーズの第一弾として、プライム会員向けに配信される。Amazonも「才能溢れるお2人と、『フルハウス』や『フレンズ』のような海外で親しまれているシットコムに挑戦できることを心より嬉しく思います」(Amazon Prime Videoコンテンツ事業本部長 児玉隆志)とコメントを発表する意欲作だ。

 シットコムとはシチュエーションコメディの略。三谷と香取にとっても、初めて「脚本・監督」「主役」として向き合った思い入れのあるジャンルだ。