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「今回ちょっと、力が入っているんじゃないですか」三谷幸喜と香取慎吾が語った「喜劇」の舞台裏

「今回ちょっと、力が入っているんじゃないですか」三谷幸喜と香取慎吾が語った「喜劇」の舞台裏

『誰かが、見ている』撮影現場レポート

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「三木のり平さん以来の逸材だなと僕は思っております」(三谷)

 今回のドラマは、三谷にとって、初めてのネットオリジナル作品となる。

三谷 配信ですごくいいなと思ったのは、一応30分の枠なんですけども、多少延びようが短くなろうがかまわないって言われたんです。本当に何かから解放された感じで、テレビじゃできないドラマになっていると思います。

――その分、香取さんは求められるものが大きかった?

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三谷 『HR』だってね、総当たり戦みたいな感じで十何人(キャストが)いる中で、たった1人であれだけお客さんを沸かせていた。コメディアンとして、喜劇俳優として、日本を代表する1人だなと。三木のり平さん以来の逸材だなと僕は思っております。

生バンドの演奏でスタート。三谷自身が“前説”

 取材後に行われた本番収録。幕が下ろされ、観客席が埋まると、スタジオはまるで劇場空間に――。舞台に向かって右側には、ジャズバンド「Gentle Forest Jazz Band(ジェントル・フォレスト・ジャズ・バンド)」の面々。

 幕が上がる直前、三谷自身が“前説”として登場する。軽妙なトークで、老若男女が集まる観客たちの緊張をほぐし、何度も笑いを起こすと、撮影スタートを合図。生演奏とともに幕が上がると、30分ノンストップで撮りきった。
 
 初回収録を終えた香取は、こうコメントしている。

「三谷さんとまたお仕事ができて本当に楽しかったです。難しいことへの挑戦でもありましたが、いつも現場は笑いに包まれていました。『どこから見ても、どこを見ても面白い、それがシットコムだ』と三谷さんが教えてくださったとおりの作品になっていると思います。Amazon Prime Videoで配信されるので、誰もが観たい時に観られるのはもちろんのこと、ぜひ皆さんに繰り返し何度でも観ていただき、笑顔になっていただけたら僕も嬉しいです」 

 喜劇俳優・香取慎吾の姿は、この秋、Amazon Prime Videoを通して、国内外に配信される。

撮影/石川啓次(文藝春秋)

「今回ちょっと、力が入っているんじゃないですか」三谷幸喜と香取慎吾が語った「喜劇」の舞台裏

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