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コロナで観光客激減の浅草、売上7割減の店も 100年続く老舗そば屋の“戦い方”とは?

2020/03/31
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カレー餡の上に焦げたチーズ

 カレーそばに焼き目をつけたチーズがのる。この発展形で「ちーずのせカレーせいろ」(900円)を発売するというので、早速、注文してみた。

渋いお品書きの下に、新作メニューなどが並ぶ

 数分で「ちーずのせカレーせいろ」が登場した。美濃焼の器に入ったたっぷりのカレー餡の上においしそうに焦げたチーズがのる。赤く丸いせいろに多めのそばが盛られている。

新作の「ちーずのせカレーせいろ」(900円)
カレー餡の上に焦がしたチーズがのる

 カレー餡をひとくち。浅草「翁そば」の餡よりは色が明るくカレー色寄りである。返しと出汁が十分に利いたコクのある餡で、そばを絡めると溶けたチーズが絡み合ってあつあつの餡がそばを纏う。餡の中には豚バラ肉や玉ねぎも入っていて食べ応えも十分だ。チーズのせはとてもいいアイデアである。これに焼餅をのせてもうまそうだ。いろいろできる。途中、七味をそばにかけて味の変化を楽しむ。

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餡とチーズにそばをからめると絶品
七味でそばを味変、これ普通のもりそばでもうまい

 いつも、夏には冷やし中華のような盛り付けの「冷しきつねそば」、冬には「大だぬきそば」を頼むのだが、次回はまた「ちーずのせカレーせいろ」を選んでしまいそうだ。