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長濱ねる→長沢菜々香→「?」

「当時、メンバー全員に対して、いじめ事件についての聞き取りがありました。関わり合いになりたくない、自分の身に火の粉が降りかかるのは回避したい、彼女たちはそればかりを考えるようになった。いくら理想のアイドル像を追求していたとしても、まだ十代の女の子たちにとって、いじめのターゲットになることは、耐え難い苦痛に他ならない。そんなグループの空気の中で、1人か2人の仲良しメンバーとの仲は深まっても、他のメンバーとは深い溝ができてしまう。そうやって断絶は決定的となりました。

外からは見えない欅坂46の「深い溝」(2019年紅白歌合戦リハーサルより) ©文藝春秋

 今回の長沢さんの件はまさに典型例です。長沢さんだけでなく、過去に卒業したメンバーのなかにはそのような空気や人間関係に耐えられなくて卒業したメンバーもいます。公表していないだけです」(同前)

 関係者は名前を伏せたが、もともと長濱も「いじめファイブ」から陰険な仕打ちを受けた被害者の1人だった。それは文春オンラインの記事「【脱退の真相】平手友梨奈が全メンバーを前に「欅坂+けやき坂」合同選抜を拒絶! “因縁の相手”長濱ねるが…」で報じた通りだ。

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2016年、グループ在籍当時の長濱ねる(左端)。「Yahoo!検索大賞2016」授賞式に登壇した(左から)長濱、守屋茜、平手友梨奈、渡辺梨加、土生瑞穂(東京・虎ノ門ヒルズフォーラム、2016年12月07日) ©時事通信社

さらに“あるメンバー”が辞意を漏らし始めた

「つまり、例の5人組に嫌気が差した長濱さんが先に卒業したことで、長沢さんは居場所がなくなり、後を追った。それが今回の卒業の真相だと私は見ています。そして、この連鎖のクサリは長沢のあとにも繋がっているようなのです」(同前)

 というのも、長沢が「卒業」を口にするようになった時期から、“あるメンバー”が辞意を漏らし始めたのだという。