ヒルガタワムちゃんは微生物のヒルガタワムシをモデルにした小平市ふれあい下水道館の微生物キャラクターだ。小平市ふれあい下水道館では実際に使われている下水道管の中に入ることが出来る。蓋に描かれたガッチリした管の存在感は鋳物でデザインしたからこそ生まれている。
ヒルガタワムシは数千万年にわたって無生殖で繁栄してきた小さな微生物。下水の汚れた水をきれいにする微生物の1つでもある。処理施設の活性汚泥に存在する主な微生物だ。縁の下の力持ち。乾燥しても復活し放射線耐性までもっている。すごい生物だ。かっこいい。キャラクターはかわいい。さらに鋳物で描かれた線には安定感がある。ヒルガタワムちゃんは、かっこかわいく安定感にあふれている。
マンホールカード配布場所
小平市
小平市ふれあい下水道館(上水本町1-25-31)
配布時間:10時~16時(月曜、年末年始お休み)
東大和市――レンタサイクルで全12種類を……
今回の記事で紹介する最後の市だ。大量だ。12種類、24枚。最後を飾るのに相応しい。すべて全面鋳物のデザインマンホール蓋だ。誠にあっぱれだ。都の補助金を満額近く(1000万円)とってきたんだと思う。市の担当者の能力が高い。
設置場所は駅前、市の施設など点在しているので、とにかく広範囲。枚数も多いので、巡るのは大変だと思う。私はレンタサイクルでまわった。描かれているのは、東大和市観光キャラクター「うまべぇ」だ。
東大和市のホームページで、うまべぇ蓋はアルファベットで区別されている。この記事でもそれにならってアルファベットを付与した。何故かLが欠番になっている。レンタサイクルで蓋巡りをしたのだが、そこの店主によるとロードバイク型の自転車に乗ったうまべぇ蓋が次にできると役所の人から聞いたとのこと。
伝聞の伝聞だが、この欠番を考えると怪しい。もしかしたら1枚デザインが遅れたのかもしれない。遅れた分は初期ロットの東京都の補助金事業からはずして、市の他の予算で作ろうとしているのかもしれない。仮定の話だが楽しみなことである。
自転車に乗ったうまべぇだ。実は、この蓋と勘違いしてないか自転車屋さんに確認したのだが、「いやロードバイクの新しい蓋でこれじゃない」という話だった。そうかそうなのか。期待して待つことにしよう。
自転車で市内を巡っている途中、2013年に開催されたスポーツ祭東京のデザ貼りマンホール蓋があった。
汚れている。7年経過するとカラーで印刷した部分はこのようになる。鋳物デザインの部分は健全だ。カラー印刷した画像を貼った部分はどうしても経年劣化している。安かろう悪かろうだ。悲しい。スポーツ祭東京のイメージアップというより、イメージダウンだ。