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キレる側なのに「被害者意識」 夫の「キレる癖」に妻はどう対処したか

『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』より #1

2020/05/07

キレるパターンを理解することが最初の一歩

©iStock.com

 さるころさんに言われるまで、自分がキレるパターンはわかっていなかった?

野田「そうですね。結局、自分の思考パターンがわかって、『不満があれば我慢せずに伝える』ということと、『相手に対する期待値を下げる』ということを常に意識するようにしたら、だいぶイライラが減った感じはします。イライラしがちな人に『イライラするな』と言ってもダメなんですよ。なんでイライラするかを考えないと」

 それにしてもさるころさんは、なぜそんなに人の思考のクセを見抜けるんだろう?

さるころ「これは本当に空手のおかげだと思ってます。私は空手2段ですが、後輩の指導をずっとしていると、何が、なぜできないのかを見極められるようになるんですよ。指導してもできない場合は大体“本人の考える正解”が間違っています。つまり、相手にとっての正解が何かを見抜かないと指摘できないんですよね」

コミュニケーションにコストをかける

 一方で、野田さんもさるころさんの意見を聞いて素直に変われるってすごいことだ。

さるころ「(元妻との)娘さんからも、いいこと言われてたよね」

野田「昔のお父さんはイライラしていて、すぐ怒って、怖くて嫌いだった。今のほうがいい! って言ってくれて。『学校で、周りはお父さんと口聞かない子ばっかりだから、私変わってるよ』って。自分を客観視できると、娘に対して上から目線でウザいことを言ったりするのも、自然と控えるようになりますよね」

 自分の思考のクセを知って、相手を傷つけないようにすること。そのためにはコミュニケーションにちゃんとコストをかけること。そして柔軟であること。人のクセを見抜いて指導するのがうまいさるころさんと、柔軟でフラットな野田さん。これからもよりよい関係になっているんだろう。ふたりの行く末の明るさに拍手です。

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