文春オンライン

「家事をやりません!」パートナーとの関係修復のために、あえて“突き放す”作戦に出ると……

『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』より #2

2020/05/07
note

 この夫から妻への愛情が増した話、が深いんですよね。「家事をちゃんとするようになったから妻からの愛情が増した」のではなく「家事をして、妻のありがたみがわかったから妻への愛情が増し、そのおかげで妻から夫への愛情も戻ってきた」という流れです。関係性がある程度成熟した夫婦の場合、より愛情を深めるためには「示したぶん、返ってくる」ということを大事にすべきなんだろうなあと思わされたのです。

一番ありがたいのは健康とメンタルを気遣ってくれる人

「夫が協力してくれるまで家事をしない!」宣言が功を奏し、現在はとても関係がよさそうなふたり。お互いがパートナーにしてもらって嬉しかったことは何でしょうか?

ヨウイチ「妻はすごく忙しいのに、毎朝お弁当を作ってくれるんです」

ADVERTISEMENT

マユ「料理をするのは好きなので、当たり前のようにやってますね」

©iStock.com

ヨウイチ「苦じゃない、というのがありがたいなと思ってて。お弁当も食べやすいよう麺が一口サイズになっていたり、ハロウィンのときにゾンビのキャラ弁になっていたり……。優しさを感じますね」

 一口サイズになっている麺! 働くことって孤独だったりするじゃないですか。そんなときにお弁当箱を開けて、麺が一口サイズに分かれてるの見たら…ううっ!(泣)

マユ「夫は年の半分くらいは出張していて外食が多いので、東京にいる間はなるべく手作りのものを食べさせてあげたいなとは思ってまして」

ヨウイチ「最近血圧も高くなってきてるので、ありがたいですよね」

 さきほどヨウイチさんから「妻に捨てられる恐怖」が語られましたが、自分の健康を考えてくれる人なんて絶対に大切にしたほうがいい。この世で一番ありがたいのは自分の健康とメンタルを気遣ってくれる人ですもの。これは別に結婚相手じゃなくてもいいけど、そんな人がいるなら関係性を良くするために努力したほうがいいし、そのためにこの本を書いているってわけですよ!