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勉強は好きだった 長崎は大嫌いだった

川谷 勉強は嫌いじゃないんです。子供の頃から勉強は好きで。常に勉強だけはやってましたね。勤勉なほうだったと思います。

岡村 なぜ、農工大へ?

川谷 東京の大学へ行ければなんでも良かった。高校がイヤすぎて。中高と全然いい思い出がないんです。お腹が弱くて、すぐ壊しちゃうんで、授業に出るのもイヤだったし。昔から、特に目立つ子供でもなく、ねじ曲がってたんです。ものすごく負けず嫌いだし。でも、コイツらよりもオレは勉強ができるっていう自負はあるのに、勉強ができるよりも腰パンしてるヤツのほうがエラいみたいな(笑)、中高生の頃ってそういうのがあるじゃないですか。

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 中学で長崎市に転校したんですけど、めっちゃ田舎だし、学校は不良が多くてめちゃくちゃ荒れてたし。だから早く抜け出したかった。東京へ行こうと。私立はお金がかかるから国立、東京の国立で理系と考えて、農工大にした、ただそれだけ。何がやりたくてというのはないんです。

岡村 結構、転校してたんだ。

川谷 親が教師だから長崎県内で異動するんです。生まれは松浦市、その後に佐世保市、そして長崎市。

岡村 長崎という風土は、自分に影響を与えたと思いますか?

川谷 いやあ……。田舎ってわりとどこもそうなんじゃないかと思うけど、他人の成功をあんまり良く思わない人が多いというか。

岡村 妬まれますか?

川谷 妬みはいちばん多いかも。

 

岡村 僕、全然関係ないのに長崎県人会に行ったじゃないですか。

川谷 へえ、そうですか。

岡村 ……って、あなたに誘われて行ったんですよ(笑)。

川谷 ああ、そうだそうだ(笑)。

岡村 僕、長崎には縁がないのに絵音君に誘われ、長崎県人の集いに参加して。ああ、絵音君は長崎出身を誇りにしてるんだなって。

川谷 あれは、東京で頑張ってる長崎の人たちの会なんです。東京で出会ってるんで、あんまり長崎という感じもしないし。僕は、もう地元には帰りたくないんです。

岡村 そうですか。

川谷 長崎というより、育った環境が合わなかったんですかね。

岡村 で、なぜ大学院へ?