「ニューノーマルな野球試合です」
5月5日の開幕前に韓国プロ野球の練習試合が始まったというニュースを見ていたら、そこには見慣れない光景が。審判は審判用マスクの下にもう一枚マスクを着用し、手には手袋まで。
コロナ対策の細かなルールも決められていた。選手らは野球場のグラウンドとダグアウト以外のすべての区域でのマスクの着用や、素手でのハイファイブや握手の自制を求められ、ツバをはくのは禁止となったそうだ。
韓国では4月に入り新規の感染者数が減り始め、30日には新規の感染者数は4人、全員海外からの帰国者で、韓国国内での新規感染者は75日ぶりにゼロとなった。5月5日まで続くソーシャルディスタンシング(社会的距離置き)の要請はこれまでの「高強度」から「緩やかな」ものにかわり、フィットネスや教会の礼拝などの自粛も解かれて、少しずつだが、社会が動き始めている。
遠隔授業は教育テレビ、グーグルクラスを活用
小中高ではオンライン授業が始まった。
3月2日に始まるはずだった新学期は3回延長されて4月16日に始まった。ただし、入学式もオンライン。9日に中・高の3年生のオンライン授業が先行して始まり、16日には、中・高1、2年生と小学4、5、6年生、20日からは小学1、2、3年生でテレビを使っての授業がスタートした。
オンライン授業のプラットホームを製作しているのは教育テレビ「EBS」と教育庁傘下の韓国教育学術情報院。学校はどちらかの授業を選択するが、自らグーグルクラスルームを製作してオンライン授業を行っている教師もいるという。
点呼はラインアプリ「BAND」で
中学1年生と小学2年生の子供を持つ40代の女性会社員に2人の1日を聞いてみると……。
中学生の授業は1コマ40分、1日6~7コマ。それが終わると塾の授業をオンラインで受け、宿題をこなすのが日課だそうだ。学校の出席はラインのグループコミュニケーションアプリ「BAND」で行われていて、出席は午前9時~9時30分の間、終了は午後4時に担任がチェックするという。
小学2年生はオンライン授業が難しいと判断されて、テレビでの授業が試験的に行われている。出席はやはりラインの「BAND」で点呼があるそうだ。