私の住む地域では『タモリ倶楽部』はキー局のテレビ朝日より約2カ月遅れで、土曜深夜に放送されている。先週(4月25日)放送されたのは、テレ朝で3月6日に放送されたバニーガールがテーマの回だった。一方、テレ朝では、先々週(同17日)、先週(同24日)と、過去の回をまとめた総集編があいついで放送されたと聞いた。
折しも、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、テレビ各局では多くのドラマやバラエティの収録が中断されている。『タモリ倶楽部』でもテレ朝での4月10日の放送で、人気コーナー「空耳アワー」が一旦休止されると発表されるや、コロナのせいではないかと憶測を呼んだ。それだけに、2週にわたっての総集編もてっきり時節柄そうなったのかと思いきや、よくよく確認してみると、4月17日は鉄道ファンの芸能人らによる「タモリ電車クラブ」の結成15年目、24日は放送1800回と、いずれも節目を記念して過去を振り返ったものだった。テレ朝では、きょう(5月1日)深夜の放送より、また通常の回に戻るようだ。
もっとも、たとえ感染拡大の影響を受け、ロケができなかったり、出演者を集められなかったりしても、『タモリ倶楽部』ならそれを逆手にとった企画をやってくれるのではないか。何しろ10年ほど前には、地上波デジタル放送移行を目前にしながら、予算の都合などからHD化が遅れていたのをあえ
鉄道テーマだけど“スタジオ収録だけ”だった回
さて、当記事では『タモリ倶楽部』の神回をあげていこうと思うのだが、考えてみれば、この番組に神回という言葉はあまり似合わないような気がする。それというのも、神回に必要な条件を、『タモリ倶楽部』はことごとく欠いているからだ。ときに盛り上がる場面こそあるものの、全体的に淡々と進行するし、視聴者としても、強烈なインパクトを受けて眠れなくなるというこ
例外的に鉄道をテーマにしたロケ回は、毎回、終始ハイテンションで進行するものの、そもそも出演者の大