新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの人々の生活に影響を与えています。
将棋界も例外ではありません。一部の対局は続いていますが、タイトル戦を始め、多くの対局やイベントが中止もしくは延期となっています。それでも、Twitterやビデオ会議システム、AbemaTVなどを通して棋士はファンを盛り上げてくれています。
昨年、46歳で初タイトルを奪取した木村一基王位は、文春将棋が主催したイベント「観る将ナイト2019」にて、こう語っていました。
「みなさんには『推し』という方がいるかもしれませんが、そういう人が舞台に立ったときは、全力で応援してあげてください。棋士がシリーズを続けていくと、迷いとか不安が必ず出てくる。そういったものを払拭できるように、お声がけください」
逆にこうも言えるかもしれません。「推し」(好きな棋士)の存在が、将棋ファンに元気を与えてくれると。
文春オンラインの特集「観る将棋、読む将棋」では、自粛ムードの中でも観る将ファンが盛り上がれる「観る将アワード2019」を企画したところ、多くの熱い回答をいただきました。そこで、第2回目となる“書く将棋”新人王戦を開催して、自宅でも書ける観る将ファンによる「文章」を広く募りたいと思います。
テーマは「推しの名局」か「推しの名言」
第2期では、テーマ(お題)を設定します。
・忘れられない推しの名局
・忘れられない推しの名言
いずれかを選んで執筆してください。誰にでも書ける批評ではなく、その棋士の名局や名言がどうやって「あなたの物語」になったのか、とことん具体的に、個人的につづってください。
なお、前回と同様に、将棋のルールに詳しくない人、棋力がない読者にも楽しんでもらえることを前提としています。そのため、原稿内における指し手(▲3三金など)や棋譜、局面図の使用は禁止とします。その他の専門用語については特に決まりは定めませんが、盤面以外で将棋の魅力が伝わることを重視しています。
ご応募いただいた原稿は、「文春将棋」の編集スタッフが下読みをした上で、10作程度を「最終候補作」としてノミネートします。その上で、3名の審査委員(遠山雄亮六段、白鳥士郎さん、松本渚さん)が入選作を選びます。そして、「新人王(最優秀賞)」は読者による投票で決定します。
第1期の入選作品は、以下の4つでした。読者投票の結果、宮田聖子さんが「新人王」を受賞しています。
「どんな世界にも光のあたらない部分がある――将棋大会運営者から見た奨励会員」(宮田聖子さん)
「とあるWEB将の一日『お風呂入る時間、ありますか?』」(尾上与一さん)
「記録に載らない、心に残る記録 ~順位戦王手されずに4連勝~」(tmksStyleさん)
「将棋とお笑いに見るアナロジー」(大崎知仁さん)
募集要項は下記の通りです。
INFORMATION
・プロアマ、実績問わず
・文字数は2000~3000文字(テキストファイル、もしくはGoogleドキュメント)
・フィクション、創作は対象外です
・写真、画像、イラスト、動画の使用も可能(ただし、動画の場合、Youtubeに限定公開でアップした上でURLを送ってください。写真・画像・イラストの使用に際しては、著作権に留意してください)
・締め切り:5月29日(金)23:59
・「お名前(発表はペンネームでも可)」、「年齢」、「どちらのテーマを選んだか」、「原稿のタイトル(なくても可)」を明記
《賞》 最優秀賞(賞金5万円)1名、佳作(賞金2万円)数名など。また、白鳥士郎さんのご厚意で、「最終候補作」に残った方には、サイン入り『りゅうおうのおしごと!』を贈呈します
《応募先》 online2018-g@bunshun.co.jp
文春将棋「新人王戦」係まで
受賞作の発表は、6月下旬~7月上旬を予定しております。
入選作品は、「文春オンライン」の将棋特集「観る将棋、読む将棋」に掲載します。意欲作をお待ちしております。どうぞふるってご応募ください。