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ポイントは7つ! 東大理Ⅲに子供4人合格 佐藤ママが教える「コロナ休校中の勉強術」【生活篇】

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【ポイント2】休校中は1時間余分に寝かせましょう

 次に1日の生活を考えてみましょう。今は家庭学習の時間割をHPなどで発表している学校も多いようですが、登校していないのに朝8時半から15時まで学習するのはなかなか難しい。私はコロナ休校の期間は目一杯頑張らなくて、少しゆっくりしてもいいと思います。

 まずは朝。「子どもが朝起きてこなくて、1日の出だしから上手くいかない」と悩んでいるご家庭も多いようです。せっかくの休校なのだから、いつもより1時間多く寝かせてあげましょう。いまどきの子供は、学校、部活、習い事……とやるべきことに追われていて、かなり疲れています。今回の休校は、身体を休めるのに丁度いい時間をもらったと考えれば良いと思います。

 例えば、いつも7時に起きていた子は、8時に起こす。すると子供は「8時まで寝られた!」とちょっと得した気分になります。普段、子供は朝から親に「早く、早く」と急かされていますから、この休校期間中くらいはゆっくりとした朝にしませんか。ただし、余分に寝かせるのは1時間くらいがいいです。それ以上は寝かせ過ぎで、逆に夜に寝られなくなります。

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 受験生でも、せっかくなので1時間余分に寝かせてあげれば良いと思います。実際、1日のうちたとえ10時間寝ても残りまだ14時間ありますから、その起きている時間をいかに有効に使うかが重要です。よく寝ればその分、より集中して勉強できます。うちの子供たちは、受験生の頃でも、夏休みなどの長期の休みには1時間余分に寝かせていました。
 

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 それでも中々自分では起きられない子供もいるでしょう。その時は、きちんと親が時間通りに起こしてあげてください。ただ、「早く起きなさい!」と叱って起こしてはいけません。子供たちは一日中気分が悪くなってしまう。朝から機嫌を損ねないような工夫が必要です。

 私は叱ることはせず、代わりに子供たちの枕元で手をパチパチと叩き、笑顔で「朝だよ、朝だよ」と言いながら起こしていました。とはいえ、うちの子供たちも今でも私の手を叩く音を思い出すと「腹立つわ〜」とか言っていますが……(笑)。

【ポイント3】勉強開始の合図は音のアラームで。子供の好きな曲でもOK

 朝食は8時~9時。テレビを見ながら、喋りながらでも良いので、1時間かけてゆっくり食べる。そして9時になったら勉強開始はどうでしょう。

 ただ、ここでお母さんが「9時になったから勉強しよう!」と言うだけでは、子供は言うことを聞かないし、なかなか勉強を始めようとしません。学校のチャイムのようにアラームを鳴らしてみては。人間の身体って音が鳴ると意外とビシッとします。時計のアラームでも、スマホのアラームでも、子供たちが好きな曲でも何でも良いと思います。音を鳴らしながらお母さんが声をかければ、子供はサッと動き出します。

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