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【ポイント6】テレワーク中は付きっ切りは不要。ただし同じ空間にいる

 テレワーク中のお父さんお母さんは、自分たちが仕事をする場所を確保するのも一苦労だと聞きます。子供には子供部屋で勉強させ、自分たちは別の部屋や居間で仕事、そうしたくなる気持ちも分かります。ただ、子供っていうのは親の目がないと絶対に勉強しません。 

 親は頭の中で「子供が1人机に向かって背筋を伸ばし、鉛筆片手に着々と問題を解いていく姿」を思い浮かべるものです。でもそれは、子供にとってはかなりハードルが高く、ツライことなのです。勉強は「さあ、やるぞ!」と気合を入れてやるものでもなければ、正しい姿勢でやるものでもない。もっと気楽に勉強に取り掛かれて、日常レベルのことにするのがコツです。

 我が家はリビングに机を並べて、子供4人を集めて勉強させていました。ご飯を食べた後のテーブルで問題集を解き、寝転がりながら参考書を読む。夜寝るとき以外は、全部リビングで過ごしました。私は横の台所で家事をしたり、リビングで新聞を読んだり、常に子供たちの視線の先には私がいるという状態でした。
 

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 テレワーク中の親も大変だと思いますが、子供と一緒にリビングで仕事をしてほしいですね。同じ空間にいるだけで、子供の勉強への集中ぶりが全然違ってきます。

 付きっきりで勉強を教えなければならないというわけではありません。勉強時間が2時間だとすると、そのうちの30分見てあげるとか。社会の暗記だけ互いに問題を出し合ったり、漢字を書かせてみてチェックしたり、親がちょこちょこと顔を出してほんの少しでも参加することが重要なんです。

【ポイント7】オンライン授業中は必ず板書をノートに取らせる

 学校や塾によってはオンライン授業を行っているところもあります。私は子供たちを通わせていた「浜学園」という塾のアドバイザーをしているんですが、今はオンライン授業を行っています。「浜学園」の先生によれば、パソコンなりiPadなりの画面を前に必ずノートを開いて、本物の授業さながら板書することが大事なんだそうです。ネットに接続だけして、漫然と画面を眺めているだけでは意味がない。実際に板書している子とそうでない子とでは、成績にかなりの差が出ているそうです。

 オンライン授業中は学校や塾まかせではなく、自宅で受けている時は親が近くにいることが重要。そうしないと子供たちは面倒くさがって、真面目に受講しようとしないでしょう。

 今回のコロナの影響で、東大も4月から全面的にオンライン授業になっているそうです。うちの娘は東大医学部の4年生ですが、「オンライン授業ってどう?」と聞いたら、「パソコンは開いているけど、油断するとBGMになってしまうね」と言っていました(笑)。

 大学生ですらそうなのですから、小学生、中学生は、親がそばにいなければオンライン授業を受けても役に立たなかったということになりかねません。今の休校期間は非常に大切なので、無駄にしないように親は覚悟しなければならないと思います。

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さとうりょうこ
大分県出身。津田塾大学英文学科卒業後、大分県内の私立高校で英語教師として2年間勤務。 結婚後、弁護士の夫が勤務する奈良県に移り、専業主婦に。4人の子どものうち、長男(1991年生まれ)、次男(1993年生まれ)、三男(1995年生まれ)は灘中学校・灘高等学校を経て、東京大学理科Ⅲ類に進学。 長女(1998年生まれ)は洛南中学・高等学校を経て、東京大学理科Ⅲ類に進学。 現在、長男と次男は医師として活躍。三男と長女は東大医学部の学生。 その育児法、教育法に注目が集まり、全国で講演を行っている。 2019年11月にはオンラインサロンをオープン、ますます旺盛な活動を展開する。

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