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ツイッター社長に聞いてみよう

 ぼくにはぼくの意見があるし、他の人には他の人の意見がある。それがまさにツイッターの世界です。そこにぼく個人としては加わりたくない。

 それは「ツイッター社の笹本だから」というよりは、個人的な思いからです。「どっちの言い分もあるよね」というのが、強いていうとぼくの言い分です。「人によって見方は違うし、なぜお互いにもっと冷静に向き合えないのかな」というのが正直な気持ち。しかし、それを言うとおそらく「無責任だ」と言われるでしょう。

 でも、世の中の会話すべてに誰かが責任を持っているのでしょうか? 

 もしそれが法律に抵触していれば、裁判所など法を司るところが声を上げると思います。でもぼくは法律を作っている人間でも、それを施行する人間でもありません。ツイッター社も、それをコントロールする会社ではない。あくまでも、議論が交わされる場を、プラットフォームとして提供するのがぼくたちの仕事なのです。

 

ツイッターが出来て14年「まだまだ若造なのです」

 そもそもツイッターは、社会を投影しやすい場所です。ツイッターが社会をつくっているわけではなくて、社会にある問題がツイッターに反映されているのです。

 ヘイトスピーチに関しても、ツイッターでそういう問題が起こるということは、社会にその問題があるということです。ということは、やはり社会の問題についてみんなで考えて、みんなで向き合っていくことが必要なのではないかと思います。

 いろいろ な意見を持つ方々がいますが、その方々から「すべてツイッターの責任だ」と言われることには、非常に違和感を覚えます。よく批判を向けられるのですが、ツイッター社がどちらかに寄っているということはまったくありません。ツイッターはあくまでも、いろいろな意見が交わされるプラットフォームで、意見を交わすことは皆さんの自由です。その自由をぼくらが剥奪するということは、本末転倒なのではないかと思うのです。

 ユーザーのみなさんからすると、ツイッターはものすごくユーザー数も多いし、巨大な、完璧なインフラのように見えるかもしれません。だから「間違ったりはしないだろう」と思われている。でも、ツイッターも設立されてまだ14年。ぼくらもまだまだ若造なのです。まだベンチャーな側面が多々あって、完璧ではない。

 もちろん言い訳をしたいわけではありません。完璧は目指しますが、ときには反省もしながらユーザーのために改善していきたいと思っています。

 正直、今回の問題でみなさんからどう見られているかということに関して、逃げるつもりはまったくありません。「改善、改良はつねにしていく」というのは、逃げ口上ではありません。常に真摯に向き合っていきたいと思っています。

(【続き】ツイッター社長はテレワーク3カ月目に「在宅勤務での“オン・オフ”はどうやって切り替えている?」 を読む)

構成=竹村俊助 @tshun423
写真=杉山秀樹/文藝春秋

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