【ポイント6】家事も親子で。料理本の1ページ目から順に作れば、親も楽ちん
勉強以外の時間は、もちろん思い切り遊ばせて、自由にさせてあげてください。ただ、小学生であれば、これを機に家のお手伝いをさせるのも良いかもしれません。といっても、「皿洗いしなさい」「掃除しなさい」と一方的に手伝わせるのではなく、親と一緒に遊びの延長でできるような家事が望ましいですね。
うちの場合は、時々、うどんやパンを一緒に作りました。子供は粉モノが好きなんですよ。小麦粉に水を入れて手でコネコネしたり、足で踏んで伸ばしたり。あとは私が包丁で切って湯がいてあげてると、子供は自分で作ったので大喜びです。受験生であれば良い気分転換にもなるでしょう。本当は家中が粉だらけになるので、親としてはちょっと困るんですけどね(笑)。
料理本を一冊買ってきて子供と一緒に作るのも良いですね。子供は休校、さらに親はテレワークという状況で、家族全員が一日中家の中にいるので、お母さんは毎日3食の献立を考えないといけない。それは大変なことです。
私がオススメしたいのは、料理本の1ページ目に出てくるメニューから、毎日順番に作っていくというやり方です。次の日は2ページ目の料理を作る。そうすれば、毎日わざわざ献立を考え出す必要もないですし、お母さんも料理のレパートリーが増える。料理本を一冊やり終えた時には、何だか問題集を一冊やり遂げたのと同じような達成感があるんですよね(笑)。
ちなみに料理本は、薄めの本がいいですよ。欲張りすぎて厚い本にすると、勉強と同じで続かないものです。楽しむことが、大切。作ったページに日付を書いておくと、いい思い出になります。
うちの場合は専業主婦だったので、家事は全て私が切り盛りしていましたが、料理が得意なお父さんであれば、お母さん任せにしないで自ら率先して作って、この際、料理の腕を磨けば良いと思います。
さとうりょうこ
大分県出身。津田塾大学英文学科卒業後、大分県内の私立高校で英語教師として2年間勤務。 結婚後、弁護士の夫が勤務する奈良県に移り、専業主婦に。4人の子どものうち、長男(1991年生まれ)、次男(1993年生まれ)、三男(1995年生まれ)は灘中学校・灘高等学校を経て、東京大学理科Ⅲ類に進学。 長女(1998年生まれ)は洛南中学・高等学校を経て、東京大学理科Ⅲ類に進学。 現在、長男と次男は医師として活躍。三男と長女は東大医学部の学生。 その育児法、教育法に注目が集まり、全国で講演を行っている。 2019年11月にはオンラインサロンをオープン、ますます旺盛な活動を展開する。