5月25日、緊急事態宣言が全面的に解除された。外食系では、その前から少しずつ再開する店も増えてきている。同時に在宅の需要を取り込む工夫を始めている。テイクアウトだ。

「サイゼリヤ」も18日に全店を休業し、ソーシャルディスタンスを守るレイアウトに変更し、テイクアウトの充実を図るという。ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」でもテイクアウトを始めている。

 立ち食いそば店も売り上げ激減で待ったなしの状態だ。そんな中、電鉄系の店舗でもテイクアウトを開始した。従来からテイクアウトをしていた路面店でもその需要が増加している。創意工夫を凝らした各店のテイクアウトの様子を途中下車して食べてみることにした。

ADVERTISEMENT

箱根そばの“家箱”「冷しかき揚げ」(450円)

「箱根そば」では2020年5月7日(木)から、15店舗でテイクアウト販売を開始している。販売店舗は順次拡大予定とか。

『ご自宅で箱根そばの「家箱(いえはこ)」をお楽しみください。』とのことである。

 テイクアウトできるそば・うどんは冷しの3種類。「冷しかき揚げ」(450円)、「冷したぬき」(440円)、「冷しきつね」(440円)。延びにくい冷しに限定しているのはいいアイデアだ。あとは「カレーライス」(450円)、「かつ丼」(610円)。

 早速、「箱根そば登戸店」を訪問してみた。平日の午後1時前、登戸駅は閑散としていた。入場券を買い、改札に入ると右手すぐに「箱根そば」がある。券売機に「テイクアウトはこちら」とわかりやすく表示されている。「冷しかき揚げそば」を購入し、入店して注文カウンターに食券と入場券を置いてしばし待つ。店内は3割程度の入りでソーシャルディスタンスは十分とれている。程なく受け取り口から持ち帰り用のそばをもらい、入場券に印字してもらい、改札で130円を返却してもらうという流れである。

 冷しのそばは十分なコシもあり、つゆもきりっと冷えている。かき揚げと大根おろし、ねぎがのってなかなかのビジュアルだ。久しぶりの「箱そば」だ。天気が良ければ多摩川まで行って食べたいものである。「家箱」っていいコピーだと思う。家と箱根そばをつなぐ想いが感じられる。

平日、午後1時前の登戸駅
入場券を買って入り、お店で印字してもらい出るとき返金してもらう
「箱根そば」の再開は何となくうれしい
「家箱」はいいコピーだ。家と箱根そばをつなぐ想いが感じられる
「テイクアウトはこちら」と明記。冷し系のそば3種類と「カレーライス」、「かつ丼」を持ち帰りできる
カリッとした大きなかき揚げ、大根おろしがうれしい

INFORMATION

箱根そば登戸店

住所:神奈川県川崎市多摩区登戸2417 小田急線登戸駅改札内

営業時間:平日 7:00~22:30 日祝 7:00~21:15
(現在、営業時間を変更しています。詳細はホームページをご覧ください。)
https://www.odakyu-restaurant.jp/

日暮里の名店 「ゲソ天太蕎麦」(370円+130円)

 日暮里の「一由そば」では以前からテイクアウトが可能だったのだが、この春、発売し人気化した「太蕎麦」を冷凍状態で持ち帰ることができるようになった。