教科書を真面目に復習しようとする人は、「勉強とは頑張ってやるもの」と思い込んでいるのではないでしょうか。それは間違いです。勉強は、頑張らなくても続けられる方法を考えるべきです。頑張れない自分を責めるのではなくて、やり方を変えましょう。
お母さん方からはよく「どんな参考書を買うべきでしょうか」という質問もいただきます。そんな時、私は必ず「参考書よりも問題集からやってください」と答えています。日本人は本当に“参考書主義”の人が多いんです。まず参考書をしっかり覚えてから、その次に問題集をやろうと考えてしまう。参考書を開くと、大事な箇所は色を変えて強調されてはいますが、とはいえ説明がビッシリと書かれていて、どれが重要なポイントか分かりづらい。さらには覚えながら読もうとするから余計に時間がかかります。まずは問題集を解いてみましょう。合格者に話を聞くと、大抵の人が問題集から取り掛かっています。受験は“問題集主義”でいくのが正解です!
【ポイント2】分からない問題は、すぐに「解答」を見たほうがいい
問題集をやってみると、最初は分からない箇所も多いかもしれません。例えば、穴埋め問題で1~10番までカッコがあったとすると、いきなり1番目のカッコでつまずくこともあります。すると、そこを飛ばして次の2番目のカッコに移ろうとする……これでは駄目です。
分からなかったら、すぐに解答を見る。「ふ~ん」と納得したら、2番に取り掛かる。また分からなければ、答えをすぐに見て「ふ~ん」と納得。それでもすぐに忘れたりしますが、そんなのは当たり前。気にしなくて大丈夫です。分からない→解答を見る→「ふ~ん」→分からない→解答を見る→「ふ~ん」をひたすら繰り返すのです。人間の記憶は「上書き保存」が基本ですから、このループを何度繰り返せるかが勝負なんです。
分からない問題を1秒でも考えるのは時間の無駄です。多くの人が「すぐに解答を見るのは悪いこと」という価値観に縛られていますが、じっと考えても答えが出てくるわけはありません。「分からない!」と思ったら、瞬時に答えを見ることがコツ。そうすることで、頭の中に知識がインプットされやすくなるんです。