他にも出演の契約時に「見た目が違ってきてしまうので、初回放送から○年後以降は再放送しないで欲しい」と打診されているケースなど、再放送にはいくつかの壁があるようだ。今の時期、テレビ局関係者の間でも「何を再放送させたいか」がたびたび話題になるという。前出の在京キー局関係者・Aは、ある人気俳優から聞いたことを明かしてくれた。
「TBSで2005年に放送された『花より男子』を再放送してほしいなあと、ある人気俳優さんが言っていましたよ。確かに今でも根強い人気がある作品ですし、出演陣も井上真央さん、嵐の松本潤さん、小栗旬さんら、今ではゴールデンタイムの連ドラや大河ドラマで主演を張る錚々たるメンバーで、見応えがあります」
苦境を経験したテレビドラマはどう変わっていくのか
昨今、世間のテレビ離れが指摘されているが、新型コロナウイルスで外出自粛を余儀なくされている状況で、テレビを心の拠り所にしている人は多いだろう。この緊急事態宣言で、未だかつてないほどの苦境を経験しているテレビドラマは、どう変わっていくのか。
「このコロナ禍で、外出自粛を余儀なくされこれまで以上に“人との繋がり”を強く意識する人が多くなったと思います。ドラマは時代を映す鏡でもあるので、世間の変化を強く受けた作品が今後生まれる可能性はあると思います」（前出の在京キー局関係者・A）
今回、取材した関係者は「今だからこそ作品を届けたい」と強い思いを語ってくれた。2ヶ月の休止期間を経て始まる春ドラマに期待したい。
