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自立した個人が自由に働く――先駆者が語るアフターコロナのコミュニケーション術

『《働きやすさ》を考える メディアが自ら実践する「未来のチーム」の作り方』より#1

2020/06/03

オンラインに頼りきってはいけない

 このようにサイボウズ式編集部では、ほかのチームと比べてオンラインで活発なコミュニケーションを取ることで、自立した個人が集まるチームの働き方を実現しています。しかし、僕はオンライン中心のコミュニケーションだけでチームがよくなるとは思っていません。コミュニケーションツールが必要であることに間違いはないのですが、それだけでチームをよくしていくのは不可能です。顔を合わせ、相手の目を見て話をすることを忘れてはいけません。

 顔を合わせて話をするという点で言えば、ことさら大切なのはザツダンの使い道です。ザツダンはマネジャーとメンバーの間で実施することが多いのですが、僕の所属している部署では、誰とザツダンをしてもOKになっています。つまり「マネジャーとメンバー」ではなく「メンバー同士」のザツダンでもいいのです。

 もし編集部のメンバー同士で直接伝えにくいことがあった場合、マネジャーである僕とのザツダンでそのことを知らせてもらえれば、僕を通じて別のメンバーに伝えることができます。実際、これはマネジャーの仕事のひとつだと思っています。

©iStock.com

オンライン・オフラインを掛け合わせたコミュニケーション

 ですが僕を介さずに当人同士で話ができるようになっていくのが、チームとしては理想です。チーム内に心理的安全性が担保されていないと、メンバー同士でぶっちゃけ話をしにくいものですが、オンラインでの交流やコミュニケーションがチームで盛んになると、お互いの人となりを知ることにつながり、結果としてメンバー同士でもザツダンが生まれるような状況をつくりだせます。

 自由に楽しく働くチームにおいては、オンライン・オフラインを問わず、オフィスにいるときと同じようにコミュニケーションをしながら、お互いの心理的安全性を築いていく必要があります。オンラインだけ、オフラインだけではなく、その両方を掛け合わせるコミュニケーションがやはり必要不可欠です。

《働きやすさ》を考える メディアが自ら実践する「未来のチーム」の作り方

藤村能光「サイボウズ式」編集長

扶桑社

2019年6月28日 発売

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