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《明石家さんまに直撃》コロナ禍に「どうなんねやろどうなんねやろ」社会の変化に戸惑う“お笑い怪獣”の胸中は……?

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「俺はテレビを愛して、守ろうとしてる」

 自身の番組でもリモート収録や総集編の放送を余儀なくされ、新たな収録がままならないことに憂慮しているようだ。さんま自身もテレビ番組で不安を吐露している。5月23日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)は、芸人同士がアクリル板をはさみ距離をとった形で進行していた。

 さんまは医療従事者や葬儀屋に対して「本当に頭を下げたい」と感謝を表し、「こういうときに、医者やったら人を助けられたのにって。お笑い芸人なんか全部仕事なくなってやな。あらためて、こういう時にいらん商売かと思って、ものすごい後悔して……」と無力感を語っている。そして、YouTubeやライブ配信などテレビ以外の活路を見出す芸人について「俺はもうこんだけテレビを愛して、テレビを守ろうとしてる」と話し、「子供たちがYouTube、YouTubeて言ってるからテレビに戻さなあかんと思ってやな、YouTube出ないように(している)」と苦言を呈した。

さんまが抗うのは、コロナの影響だけでなく……

 テレビへの並々ならぬこだわりからか、さんまは多くの芸能人が自宅からリモート出演するなか、自身は収録現場に足を運び続けた。テレビ局関係者は「いま収録ができているのはさんまさんのおかげ」と語る。

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「さんまさんは他の出演者がリモート出演になっても必ずスタジオに来てくれています。自身の冠番組だからというのはもちろんありますが、さんまさんも還暦を超えている。さんまさんが積極的に収録に参加してくれるのは感染リスクを考えると心配な反面、本当にありがたい。さんまさんがスタジオにいる安心感から、慣れないリモート収録が成り立っているという部分は大いにありますよ」

 新型コロナによって収録手法は変わらざるを得なくなっているが、さんまはその変化に抗い続けているのだ。そして、さんまが抗っている“変化”は他にもある。

東野幸治(右) ©︎時事通信社

「吉本興業の後輩である東野幸治が、5月13日に自身のYouTubeチャンネル『東野幸治の幻ラジオ』で、『アップデートして行こう』と題し、時代と共にお笑いを変化させる必要性があると語ったことが業界内外で話題になりました。特に驚いたのが、大御所であるさんまへの諫言ともとれる発言です」(スポーツ紙芸能デスク)