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「撮影現場のトイレでズボンを脱がされて…」被害タレントが告白 ワタナベエンタ常務が《悪質セクハラ》常習1年

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某先輩アイドルも大澤氏に水着写真を上納

 A氏が「仕方がない」と考えてしまった理由には、別の出来事もあった。

「大澤さんとLINEをしていると、たまに先輩人気アイドルの方が大澤さんに送った画像を、大澤さんが僕に転送してくることがありました。なかには水着姿を送っている人もいて……。やっぱり芸能界って、こうやって生きていくんだ、と思ったんです」

とある人気女性アイドルから送られてきたという水着姿の写真
大澤氏のLINE「Aのさっきのだと癒しが70%だった」とA氏にも写真送信を催促するような発言も

直撃取材に大澤氏は「教育的指導の意味合い」

 A氏が大澤氏に送ったLINEを見ると、恋人のような好意的な返信が目立つ。これが大澤氏のセクハラに拍車をかけたことは否めないだろう。だが、絶大な権力を握るプロデューサーの大澤氏が若手タレントに手を出すこと自体、そもそも許されざる典型的なセクシャルハラスメントである。

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トイレでの性行為のあとも、A氏は友人に連絡し、大澤氏からのセクハラを相談している。「辛かったけど、この時は笑いのネタにするしかありませんでした」(A氏)

 まして、大澤氏がプロデュースする、ある地方アイドルは警察主催の「自画撮り被害防止」のキャンペーンに協力をしており、広報活動にも積極的に参加している。A氏の裸の画像を撮影し送りつけることが、どれほどA氏を恐怖させるか、どれほど罪深い行為であるかは、大澤氏もよく理解しているはずだ。

大澤が自身の下着を見せた画像をA氏に送ることもあった(2019年9月25日)

 A氏との関係について、大澤氏は取材班の直撃に肩を落とし、次のように話した。

「自分は、Aがこれまで(仕事先で)トラブルを起こしていたので教育的指導の意味合いでやりました。タワーマンションに呼んだのは、Aを辞めさせたくなくて、よかれと思ってやったことです。あそこは知人から借りたマンションで私の所有物ではありません。(キスなどは)彼から誘ってきました。セクハラだと指摘された私のLINEの文章は、Aを辞めさせないため。管理するためです。彼は精神的にも病んでいて、私たちが支えてあげなくてはいけなかった。そもそも自分は男性に対して性的興味をもっていません」

 だが、A氏の裸を撮影し画像を送りつけた理由や、タクシー車内でのセクハラ、スタジオでのわいせつ行為に関して聞くと、大澤氏は声をつまらせ、黙り込んでしまったのだ。

A氏は「二度とお会いしたくない」

 A氏に、大澤氏の回答を伝えると大きな溜息をひとつつき、こう話した。

A氏を直撃 ©文藝春秋

「僕は大澤さんのことを恋愛対象だと思ったことは、一度だってないです。逆らえない立場(プロデューサー)なので、話を合わせたり媚びることはしていましたが、本音はリアルタイムで友達に報告しています。あのようなことが仕事上の関係の中で許されるのでしょうか」

 6月10日、大澤氏が常務取締役を務めるワタナベエンターテインメントに、大澤氏がA氏をマンションに泊めたことや性的な関係を持ったこと、わいせつなLINEを送ったことについて事実確認を求めたところ、担当者は「把握しておりませんでした」と回答した。

 2019年5月からA氏に支払われていた金銭については「A氏(書面では本名)のPR出演料として支払われたものであり、正当な業務に対する対価の支払いです」と説明。

 また、一連の問題について社としての見解を問うたところ、「事実関係を把握するために調査委員会を立ち上げますので、現段階では回答を留保させていただきます」とした。

 A氏はすでにグループを脱退し事務所も退所している。現在フリーで芸能活動をしているA氏だが、大澤氏とは「二度とお会いしたくありません」と身を震わせていた。

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