東急目黒線に乗って目黒方面を目指すと、電車の行き先、終着駅はだいたい2つある。ひとつは浦和美園行。目黒駅から東京メトロ南北線に直通し、そのままさらに埼玉高速鉄道線にも直通、その終端が浦和美園駅だ。
筆者にしてみれば浦和美園とはいったいどんなところなのだろうかと疑問に思うが、サッカーファンにとってはおなじみの駅らしい。なぜならば、埼玉スタジアム2002の最寄り駅だから。ご存知浦和レッズのホームスタジアムにして日本代表の試合も盛んに行われる、我が国屈指のサッカー専用スタジアムだ。東京都心からも南北線・埼玉高速鉄道線経由で行けてしまうから、結構便利なのだという。
東急目黒線&都営三田線の終着駅「西高島平」には何があるのか?
というわけで浦和美園駅はなんとなく想像がつく。そこで問題はもうひとつの終着駅だ。東急目黒線は目黒駅から南北線だけでなく都営三田線にも直通している。都営三田線は路線名にもなっている三田や大手町などを通って北に向かい、巣鴨駅からは山手線の外に飛び出て板橋区をひた走る。その終端が西高島平駅である。西高島平、いったいどんな駅なのか(念のため、“にしたかしまだいら”と読む)。高島平は大きな団地があるところというのは聞いたことがあるが、知人がそこに住んでいたようなこともないから縁がない。果たして、西高島平はどんな場所なのか。行ってみることにした。
できることなら東急目黒線直通に乗るのがいいのだろうが、筆者が暮らす東京西部からではだいぶ遠回り。そこで山手線の巣鴨駅で都営三田線に乗り換えて向かうことにした。平日に午後にも関わらず、乗った三田線の電車の中は座席はすべて埋まって立っているお客も多い。さすが、東京の地下鉄である。