〈どうして猫は箱やカゴに入りたがるの?〉〈ふとんや人の体をモミモミするのはなぜ?〉〈肛門を見せてくるのはどういう心理?〉など、人間の目には奇異に映る猫の行動の裏にある本音を、キュートなマンガと科学的な解説の組み合わせで紹介した本が好評だ。マンガは『うちの猫がまた変なことしてる。』(KADOKAWA)の卵山玉子、監修は『ざんねんないきもの事典』の今泉忠明が手掛ける。
「卵山さんのマンガは、絵の魅力もさることながら、擬音の使い方が巧みなんですね。私も猫を飼っているのですが、飛び跳ねる様子を“ビョンヌ”と表現するなど、独特な擬音なのに『あるある!』感があります。猫好きには読書好きが多く、猫の気持ちを解説した本も多いです。私自身も、これまで猫に関する本を何冊も手掛けてきました。だからこそ、猫の本を読み込んで来た人でも知らなかったような内容を本書に盛り込みたくて、飼い主の方々からのヒアリングを元に百問百答の質問を作成し、今泉先生の力をお借りして最新の研究に基づく解説を付けました。その知識をあくまで娯楽として伝える上で、卵山さんの持つ『笑い』の力が大きく働いていると思います」(担当編集者の植村百合さん)
今年4月には犬がテーマのシリーズ本『いぬほん』も刊行。こちらも早速3万部を超すヒット中だ。
2019年5月発売。初版4万5000部。現在4刷7万5000部