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テレビブランドが通用しない時代へ
2016年には『新しい波24』がはじまる。12月28日にパイロット版が放送され、間もなくブルゾンちえみが大ブレーク。しかしその後、霜降り明星、ゆりやんレトリィバァ、四千頭身ら(終盤ではハナコも出演)同番組の選抜メンバーで制作された『AI-TV』(2017年10月~)は、『新しい波16』と同様に、ゴールデンタイムに進出することなく、半年ほどで打ち切りとなってしまう。
ところが、『新しい波16』と違っていたのは、ここからだった。
まずは、ハナコが『キングオブコント2018』で優勝し、その後を追うように霜降り明星が『M-1グランプリ2018』で最年少優勝を果たす。その後、ラジオ番組でせいやが語った「第七世代」の一件があり、『新しい波24』とは関係なく、「新しい世代」の登場を演出するチャンスを掴み取った。
テレビで「第七世代」を冠する番組がしばらく現れなかったのは、この流れの影響も大いにあるだろう。
2019年8月に放送された特番『7G~SEVENTH GENERATION~』(フジテレビ系)は、ジャニーズのアイドルグループ「Snow Man」と、四千頭身、さや香、さすらいラビーといった芸人が共演するもので、純粋なお笑い番組とは言い難かった。
明らかにお笑いを意識した番組となると、今年2020年3月にパイロット版が放送された『第7キングダム』と『お笑いG7サミット』(ともに日本テレビ系)まで待たなければならない。せいやの発言から、実に1年以上経過している。これは、「テレビのブランディングが通用しなくなった」という象徴的な話だと思う。