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2019年M-1・全員インタビュー なぜ“神回”になったか

「お前らもようやったで」M-1で見取り図がミルクボーイに負けたとき 勇気づけた先輩芸人とは

漫才師・見取り図インタビュー#2

2020/03/29

 史上最高と言われる2019年のM-1。なぜあれほどの“神回”になったのか。出場した漫才師の連続インタビューでその答えに迫っていく。

 前年はまさかの1番手で敗退した見取り図。2度目の決勝となった2019年は6番手で649点の高得点。暫定3位になるものの、その直後にミルクボーイが登場する――。(全3回の2回目/#1#3へ)

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あこがれる漫才師はM-1チャンピオンの“あのコンビ”

――お2人はどうやってネタをつくっているんですか。

盛山 僕らは2人で話し合ってます。台本とかはありません。なので、昔つくったネタの中には2度とできないネタがいっぱいあるんです。台本がないので記憶に頼るしかないんですけど、思い出せないネタの方が多いので。

リリー 箇条書き程度のメモなら、たぶん探せば家にあると思うんですけど、そのメモをみても何のことかわからないと思います。

――そこは、あくまで自然なしゃべりを大事にしたいからなのですか。

盛山 いや、ずぼらなだけです。

見取り図の盛山晋太郎(左、ツッコミ担当)とリリー(ボケ担当)

――見取り図の漫才は、いわゆる「しゃべくり漫才」の王道なので、鮮度とかに左右されず、経験値がそのまま上積みされていく感じがしますよね。

盛山 そういう漫才師がいちばんカッコいいと思っているので。素の自分とネタにそこまで差がない漫才師にあこがれますね。

――難しいかもしれませんが、具体的に名前を挙げるとしたら。

リリー マジで選ぶの難しいんですけど、僕はやっぱりブラマヨ(ブラックマヨネーズ)さんはすげえと思いましたね。飛び道具のようなものは使わず、純粋に2人の個性と個性がぶつかり合う漫才ですから。05年のM-1優勝は完璧やなと思いました。

盛山 僕もブラマヨさんですね。人柄がそのまま出ている漫才なので。

2019年は6番手で登場した見取り図。「あおり運転の申し子」「激弱のバチェラー」など強烈なワードで沸かせた ©M-1グランプリ事務局

「お昼、爆竹食べました!」の真相

――本番で、盛山さんが「群馬の伝説のホスト」と発するところで言葉が引っかかるシーンがありました。もう中盤を過ぎていましたが、その時点でも、普段の自分じゃないなみたいに感じていたのですか?