盛山 僕、よう噛むんです。それにしても、ああ、M-1でも噛むのかと思いました。仕上げ切ったつもりやのに……。M-1は、やっぱ、魔物が住んでますわ。
リリー あそこはちょっと動揺しましたね。僕も次のセリフが飛びそうになりました。
――ミスをした瞬間、「すいません! お昼、爆竹食べました!」ってスッと出てきましたが、あれは事前に用意していたセリフなんですか。
盛山 よう噛んできたからこそできた対策です。あの場面、言うか言わまいか、一瞬、悩みましたけど、ウケたので言って正解でしたね。人によっては、ネタの一部と思ってくれる人もいるんで。
――確かに、それも思いました。わざと噛んだ振りをしたのかと。
盛山 そんなん、ゲキムズですよ。
リリー それができたら、むちゃくちゃうまい。
松本さんの「ズボンの裾が……」発言
――得点は全員、90点台前半。トータル649点と暫定3位につけました。
リリー 例年やったら、僕ら6組目だったんで、このまま上位3組で最終決戦に進めるパターンもあるじゃないですか。でもここから、さらに盛り上がっていきましたからね。いつものM-1とは違いましたね。
――松本さんの審査コメントで、ジョークでしょうが、盛山さんのズボンの裾がブーツにかかっていて、それが気になったという話がありました。あのスーツは2日前に届いたばかりの新しいものだったんですよね? 前年、初出場のときもやはりスーツを新調したのですか?
盛山 しました。気持ちがいいんで。ただ、昨年は、あれを作ってくれたスタイリストさんはテレビを観ながら、頭を抱えていたそうです。やってもうた……と。もちろん、僕はぜんぜん気にしてませんよ。
――裏に「M-1 2019チャンピオン」という刺繍が入っているんですよね。