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その3)スター・木村拓哉のささやかな反抗? 『GOOD LUCK!!』最終話

 そして、2003年2月にKōki,さんが生まれた当時、まさに放送中だったのが『GOOD LUCK!!』。

 美容師やピアニストなど、木村拓哉が演じた職業は憧れの的となり、実際このときも航空業界への就職を夢見る若者が急増。その後、2000年代に木村が演じた役がF1レーサー、アイスホッケー選手、財閥専務、内閣総理大臣……だったことを考えると、ここで演じた副操縦士・新海は貴重な “就職活動で就ける仕事”、すなわち“普通の人の延長線上にいるカリスマ”だったかもしれない。

『GOOD LUCK!!』

 最終回は、最高視聴率・37.6%を記録。ラストのシーンで新海はこう機内アナウンスをする。

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「現在、地上では世界的に少々荒れ模様になっておりますが、そのうち必ず……近いうちにまた晴れ間がさすことを皆様と一緒に願いたいと思います」

 この機内アナウンスのセリフは、一説によると、木村拓哉のアドリブだった……とされている。ときに、イラク戦争開戦直後。そんな世界状況を憂慮して、木村が機転を利かせたのではないか……とまことしやかに囁かれている。

 政治的なメッセージは発さないジャニーズタレントたちの中にあっての、スター・木村拓哉のささやかな反抗であり、世界への優しい愛。実際の意図はなんだったのか、そして、2020年のこの世界に木村拓哉は何を言うのか――答えは、その優しい愛を受け続けてきたであろうおふたりがお父さまに聞いて頂ければ幸いです。

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