甘利明氏から「ちょっと休んでもらいたい」
「甘利氏、安倍首相を『休ませて』 コロナ対応で疲労蓄積を心配」(共同通信8月16日)
《自民党の甘利明税制調査会長は16日のフジテレビ番組で、新型コロナウイルス対応のため、連続勤務となっている安倍晋三首相の疲労蓄積を心配した。「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている」と述べた。甘利氏は首相側近。12日に1時間近く2人で会談している。》
さらに読売新聞には「首相 心休まらぬ夏」(8月16日)という記事が出た。
別荘に行けないとかゴルフができないとかの今までの記事とは異なり、「心休まらぬ」と読売が書いている点に注目。
今年は新型コロナウイルス対応で批判を浴びる場面も多いので《「心休まらない日々が続いている」(政府関係者)という。自民党内からは「首相に元気がない」との声も漏れており、首相周辺は来週以降に休養が取れないか模索している。》
ここでいう「休養」とはなんなのか?
記事には15日に麻生太郎氏が急きょ私邸を訪問し、首相と1時間ほど面会したとも書かれている。
《麻生氏は首相を激励し、しっかり休みを取るようアドバイスしたとみられる。》(読売)
先ほどの甘利氏の記事では《12日に1時間近く2人で会談している。》(共同)とあった。
12日に甘利氏、15日に麻生氏。首相に近い人物が立て続けに1時間近く面会、会談しているのだ。
「もう菅政権になってるよ」
そこで話されたのは秋の人事や政局話なのだろうか。それともやはり首相に何らかの不安があるのか。いや、これもまた世論の批判を避けるための仕掛けなのか?
8月1日の毎日新聞にぎょっとするコラムが載ったので紹介したい。
「もう菅政権になっている」(伊藤智永)
え……。
《政府のかじを切り、旗を掲げるのは、菅義偉官房長官である。「前面に出てきましたね」政府高官に水を向けたら、「もう菅政権になってるよ」さらりと返されぎょっとした。》
一体どうなっているのだ? 首相はやる気があるのかないのか、あっても今は無理なのか。
やはり「説明」が欲しい。
![](https://bunshun.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)